セリフ詳細

最盛期ではパリの1%の人が収監されたらしいんだけど、それはお金がものすごくかかるし労働力も減ったから、フランス革命直前くらいにはその監獄は解体された。ピネルっていう人が解放運動したんだけど、その際に狂気っていうのは精神の不調で治療できるという理屈。この時点で病的な狂人は病人になった。

監獄は解体されたけど、結局社会に還元されない狂人は保護施設で監視下で規則を守るとかの方法で行動を矯正されるようになった。簡単にいうと、身体を捕まえとくより精神的に矯正するとうい方向になったのかな。

それで近代でも学校とか工場とか、同じようなシステムで道徳を押し付けることで精神を規制して身体を支配する。毎日決まった時間に起きないといけないとか押し付けられた定型的な行動様式によって形作られた従順な身体によって精神をFIXする。

作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録

エピソード名:フーコーの狂気の取説

作者名:Tempp  Temppp

22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字

作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教

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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか

【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。