セリフ詳細

そこなんだよね。

そもそもフーコーの狂気っていうのはルネッサンスより後の話なんだ。それ以前の狂気感っていうのはまた随分違っていた。狂気が『悪いもの』とみなされるのは実はごく最近なんだ。それまで狂気というものは神性に繋がっていた。神様とか精霊とか。フーコーはルネッサンス期には狂人は『神に近づく者』として扱われていたと述べている。


確かに古代社会では神降ろしとか神憑りとかそういった形で神意を定める役割を担っていたりはするんだ。ただまぁ、そういう人々が『人間』として扱われていたかというとそこは若干疑義があって、自分的にはどちらかというと『呪物』として大切にされていたんじゃないかな、という気がしてる。

作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録

エピソード名:フーコーの狂気の取説

作者名:Tempp  Temppp

22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字

作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教

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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか

【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。