セリフ詳細

リバタリアンパターナリズムというのは、誤解を恐れず言うと、基本的には上位者がより良い結果を導き出すために下位者を快適な誘導によって一定の行動を行わせる。快適だから、違和感は感じない。さて、この帰結はどこにいくのだろうか。最終的に良い結果を得る主体は誰なのか。

誘導する、というからには誘導者と非誘導者がいるわけだ。誰かの目的のための無意識の誘導。この誘導がいい方向を向いているならいいが、そうでなくなればどうか。デマゴーグとかなら表面的にも扇動者は目に見える。ただ、これは何も目に見えない。そういう恐ろしさが秘められている、気はする。

そう考えると、この意味のリバタリアンっていうのは何なのかな。リバタリアンっていうのは個人の自由を縛るものは排除する考えじゃないのかな。無意識に誘導されるのは自由なのか? なかなか考えると趣深いな。

作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録

エピソード名:パターナリズムとリバタリアンの迎合

作者名:Tempp  Temppp

22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字

作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教

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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか

【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。