セリフ詳細
でも、日本ではエロい本を普通に売っちゃだめだよっていう法律があって、これが憲法に定められた表現の自由を侵害するっていう争いがある。
古くはローレンスの「チャタレイ夫人の恋人」、マルキドサドの「悪徳の栄え」、永井荷風の「四畳半襖の下張」あたりで確立された「わいせつ」はなにかとかいう判例をもとに、その後大島渚の「愛のコリーダ」とか映像作品に波及して、最近ではろくでなし子のデコまんとかが問題になってる。
特にメープルソープ事件なんかは面白い。メープルソープさんの写真集が「わいせつ図画」にあたるかどうかという話なんだが、これ実は日本で売ってた写真集をアメリカにもっていって、持って帰った時に成田の税関で捕まった事件なんだよ。日本では普通に売ってる。法律によって文言の解釈が違いうるから、このへんは面白いな。でもこの税関の理論は簡単に言うと「性器がうつった写真を自由に日本にいれてたら治安が乱れる」だが、これだと医学書が全部輸入禁止にならんかと思うんだが。まあ実際は芸術性の争いになってた。
さて、これらの話の判断基準について話を展開するとやたら長くなるので今回はスルーする。それでこれらは芸術性とわいせつ性が殴り合った事件だが、そもそもなぜこれが問題になるかというと青少年の健全な育成にわいせつはよろしくないというパターナリズムに端を発している。
作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録
エピソード名:パターナリズムとリバタリアンの迎合
★22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字
作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教
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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか
【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。