神さまとクソゲーと説明書
大規模MMORPG「人生」を運営中の神Aの元に、上司の神Bが苦情の束を持って怒鳴り込んできた!
「人生」があまりにクソゲーすぎて、プレイヤーから神への苦情や嘆きが殺到しているというのだ。
ゲームの目的もシステムもあまりにも不透明だと責められた神Aは、しぶしぶながらゲームの説明書を作ることにする。
「……ったく、このゲームは目標設定自由、攻略方法自由の圧倒的自由度がウリだってのに」
おお! ゆとり教育の弊害はここまで来たか!!
圧倒的ゲーム脳の著者がお送りする、人生とゲームの積極的混同会話劇!!
画像提供:Blok Glo,Sam Sword
目次
連載中 全9話
2017年05月25日 17:14 更新
登場人物
■神A
若手のゲームプロデューサー。これまで温めてきた持論のゲーム理論に基づき、圧倒的自由度をウリとするMMORPG『人生』を開発した。しかしその自由度の高さが災いし、プレイヤーたちから「よく分からん!」と苦情や嘆きが殺到。上司に睨まれる。
■神B
神Aの上司で部長。百三十億年前に『銀河』というゲームを開発した。星を生み出しては爆発させて銀河系を育てるだけのシンプルなクリックゲームにも関わらず、多くのプレイヤーを熱狂させた(神Aは「他愛のないゲーム」と見下しているが実は結構なヒット作)。
■ヨブ
運営に対して長文の苦情を送ったことで歴史的に有名な人物。そのあまりに執拗な苦情っぷりに、当時、神Aがブチギレて、ゲームプロデューサーの身でありながらログインし、ヨブに向かってShoutコマンドで怒鳴り散らした。ヨブはビビって苦情を取り下げた。本編には特に出てこないが面白かったから書いた。
ファンレター
トッテモ愉しかったです@
詠んでるだけで今までの苦労がチョット報われた感じがしました、有難うゴザィマス。 自分は人生あまりに上手くいってるとはいぃづらいですが~これをみて感激?できたかもしれません