【2000字】太陽の沈まぬ国

[歴史]

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6件のファンレター

16世紀フィリピンで実際に起こった事件「トンドの謀議」。そこに加わった日本人武将の話を、書簡体小説の形で構成してみました。
驚くほど国際化していた戦国時代。そして吉近バルタサルは実在の人物です。三話がセットになっておりますので、ぜひ続けてご覧ください!

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ファンレター

鶴の一声、許す!

こんばんは! 初めての歴史小説(正確には2作目:僕は英雄コンキスタドール)、大変面白く読ませて頂きました。男の野望が渦巻く世界、闘い疲れ帰って行くところにこそ、本当の太陽があるというメッセージを感じました。さて現実に目を戻し、印象に残ったのは「ベラ総督の鶴の一声」。「許す」ということはなかなか難しいですよね。そこは、現代を生きていく上で大変勉強になりました。有り難うございます。

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視点が素晴らしいです。

ファンレター失礼いたします。「ここで会ったが百年目」に書かれていた歴史小説のお話から、こちらを拝読しました。 とても有名とは言えない人物を、現代風に分かりやすく、そして面白く小説に落とし込む技に感服しました。 このところ日本史もようやく、国際的な視野にたって捉え直すことが一般的になってきたようで、 おそらく吉近バルタサルなどは注目の人物になるのかな、と思います。 遠藤周作の”ペドロ岐部”のような、ですね。 海を使う歴史ものに憧れています。引き続き読ませていただこうと思います。有り難うご ... 続きを見る

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とにかく面白かった!

目から鱗、お見事な手法です。波瀾万丈で、読んだ体感は2000字を凌駕しています。 つばめさんは軽やかに躍るように主人公を綴っていらっしゃるけど、文章の端々に説得力があるので、かなり下調べをされたかと思います。そして主人公の、時代を乗りこなしてやろうという山っ気、ちょっとのことではめげないしたたかさが愉快で憎めない魅力ですね。オチも効いていて、とても堪能しました!

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「麒麟が来る」の時代に海外に!?

吉近バルタサルなる人物初めて知りました。時代的には先日やっとエンディングにこぎつけた大河ドラマの頃かなと思いつつあっという間に読んでしまいました。堺の豪商、今井宗久と同時代に海を越えて未知の世界に乗り出していた人がいたのですね。書簡の行間から野心や夢や家族への想いが透けて見えるようで、楽しく読ませていただきました。

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こんな冒険があったなんて!

 吉近バルタサル、初めて知りました。そして、1580年頃に外国に行きこのような冒険をした日本人がいるなんてエピソード、全然知りませんでした。なんて勇猛な……。でも、この書簡は諸外国の思惑や不安定さを背景に匂わせながらも、主人公のあまりにも人間的な面を浮かび上がらせていて引きずられるように読みました。で、3通目の書簡では微笑みをとおりこして笑ってしまいました。それにしてもよくこのような人物を発掘できますね、あおぞらつばめさんの知識にただただ感服です。(でも、歴史的知識だけでは無くそれを人間に落とし ... 続きを見る

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こんな武将がいたとは!

拝読して、初めて吉近バルタサルという人物を知りました。 書簡体小説という手法が面白いですね。これで二千字以内とは驚きです! 大胆に現代語訳されているので、とても読みやすく親しみやすい人柄です。締めの言葉が一通目はアーメン、二通目はアルハムドゥリッラーで笑ってしまいました。 この当時、イスラム改宗した日本人がいたのですね。現地で活動する間、彼はタガログ語を話していたのでしょうか。新たな念仏として異教や異文化を受け入れる、やわらかさとしたたかさを感じました。 この手紙は、宛名のモニカさんには ... 続きを見る

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小説情報

【2000字】太陽の沈まぬ国

あおぞらつばめ  AOZORA-TSUBAME

執筆状況
完結
エピソード
3話
種類
一般小説
ジャンル
歴史
タグ
【2000字歴史】, いい加減にしろ, 突っ込んで下さい, イスラム教?, 改宗しまくり, キリシタン, 短編, コメディー, 戦国時代, 海外
総文字数
1,998文字
公開日
2021年02月19日 12:15
最終更新日
2021年09月18日 10:41
ファンレター数
6