プラネット・ナイン(改稿版)

作者 TA-KA

【漆黒の惑星で遭遇した、太古の意識体との時を越えた物語】
 太陽系外の宙域を移動する探査船。その行く先に忽然と未知の惑星が姿を現し、人型の分身体に意識を転送しているデイヴィット・ウォールトンは、創造された人工の意識体であるGuardianに、未知の惑星探査を行うべきか見解を求める。
 Guardianは未知の惑星探査を承認し、ウォールトンは生命科学を専門とするBIR-Fを招集、未知の惑星探査を開始する。

 時はさかのぼり、太古の昔、誕生間もない太陽系では、灼熱に滾る主星を中心に、巨大なガス惑星達が大きさを徐々に小さくしてゆきながら、整然と並ぶ美しい惑星系が存在していた。
 灼熱に滾る主星の傍には、黒々としたグラファイトの地殻と、濃硫酸の大気に覆われた第一惑星が存在し、酸を吸収するアメーバが発生すると、長い歳月を掛け、クリスタルの周囲で集団生活をする真菌へと進化をしていった。
 ある時、整然と公転していたすべての惑星達が、一列に並び始める。
惑星達は、互いの重力に引かれ、混沌としたガスの重力場へ、進化した真菌達を抱えた第一惑星が進入、一瞬の閃光と共に、第一惑星は二つの塊に分かれ、外宇宙へと弾き出されてしまった。

 その第一惑星の中では、真菌達が進化した知的生命体の物語が紡ぎ出されていた。
キの民、キナガのムゥは、戦士になる事を拒み、敵対するアヌの民、アヌナガの血を引くナンと共に、古から伝わる楽園へと旅立つ。
 それを発見したムゥの父であるエキは、それを止める為にクリスタルを纏った戦士達をムゥのいる洞窟で発生させると、周囲の岩壁が崩壊し始め、
足元の割れ目から、
青い色の光に包まれ、黄金色の光を放つ巨大な何かが姿を現し、
天井が崩れた頭上の空間からは、
激しく光り輝き、ガスの帯で繋がった、惑星達が並んでいた。

 惑星内部へと入るBIR-F隊、岩壁に溶け込んだクリスタルから微細な静電気を感じると、ウォールトンの意識に映像が浮かび上がり、それが最終目的地である事を感じたウォールトンは、そこへ向かう事を決める。
 途中、地底湖の奥底に、神殿のような空間へと辿り着く。すると洞窟が振動し岩壁の崩壊と共に、大量のクリスタルが水中へと落ちてゆき、未知の脅威からの攻撃を受けると、湖底が割れ地底奥底へと落ちてゆく。
 ウォールトンは、地下空間に存在した生命あふれる世界で目覚めると、再び何かの意志を感じると、その意志に誘われるように、洞穴の奥へと向かって行き、その先には、
青い色の光に包まれ、黄金色の光を放つ巨大な何かが姿を現し、
その光と接触したウォールトン達は、その運命を錯綜させてゆく。

登場人物

デイヴィット・ウォールトン:Ardy(Artificial other body/ アーディ)
金属で出来た人型の分身体

ムゥ(キナガ/キの民):知的生命体(真菌生物)

Crystal warrior:クリュスタを身に纏う戦士

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小説情報

プラネット・ナイン(改稿版)

TA-KA  TA_X_KA

執筆状況
完結
エピソード
10話
種類
一般小説
ジャンル
SF
タグ
SF, スペースオペラ, アンドロイド, 古代文明, 空想科学, 菌類, 惑星, 未知との遭遇, 探査, ファンタジー
総文字数
42,438文字
公開日
2021年07月10日 16:12
最終更新日
2023年06月18日 21:47
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