みしゆめを ばくのえじきとなすからに

[現代ドラマ・社会派]

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9件のファンレター

民間伝承:前夜悪しき夢を見た時には、起きてすぐ、次のまじない歌を三遍詠む。
”見し夢を獏の餌食と成すからに 心も晴れし曙の空”

目次

完結 全1話

2022年07月04日 20:36 更新

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ファンレター

冷汁

佐久田さん、こんばんは。こちらを拝読しました。 やはり「マジ・カン」シリーズのシリアス小説編だなあ、と僕には思えます。いい意味で。 冷汁は宮崎の最強郷土料理です。特に二日酔いの朝はこれしか食べられません。 食欲がない時でもサラサラ行けますので、この場面での登場の仕方には納得です。(ちなみに、奄美大島の鶏飯もかなり効きます) いや、冷汁は飲んだ後のシメでもいいですが、宮崎的にはうどん屋か肉巻きおにぎりです。 そんな蘊蓄を垂れたくなるくらいの料理表現ですね。大変参考になりましたし、 ... 続きを見る

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感動しました!

内容になるべく触れないようにしますが…… 繊細で痛切で、思春期のように鋭敏な感性と裏腹に、中盤での鈴音さんとヤスさんの大人っぽくもあり、プラトニックでもある会話が安寧を誘うかのように、物語が穏やかに前向きに収束していく感じがしました。 陰鬱とした始まりから、いつの間にか、少しずつ温かい日差しがさしていく感じ。 時間の流れとか、会話のリズムとか、料理の描写とか、それぞれが負った傷とか、何処を切り取っても大好きな作品です! 課長以外の登場人物も全員が魅力的で、誰を主人公に据えてもステキな物語 ... 続きを見る

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すばらしい作品

たとえ作者名がなかったとしても、佐久田さんの作品だとわかります。それは、文体も内容も、佐久田さんが御自分のスタイルをしっかり確立されている証拠ですね! この作品を読んだ人は皆、「満月食堂へ行ってみたい」と思ってしまいます。そういう魅力的な世界を描けるところが、本当にすごいと思います。 「大柄な女将さん」……なるほど!うまい表現ですよね^^ 満月食堂のオーナー二人と、カズマ君、それからお客さんたち…それぞれ魅力的だし、その関係性が快いです。それから料理のおいしそうなこと! 字数の問題もある ... 続きを見る

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呪いからの解放、そして魔法

ああ、佐久田さんの珠玉の短編集に新たな傑作がまたひとつ……。(恍惚) 毎回そうなのですが、刺さるフレーズのオンパレードで何度も読み返しました。さすが言葉の魔術師、佐久田さんです(*´ω`*) まじめで純情な三上さんを手玉に取る悪い男の手口が完全にDV・モラハラ男のそれで、でも三上さん自身もそのことに気づいていて相手のことを「好きで嫌いだった」と評するところがとてもリアルでした。 さんざん不当な扱いを受けてきて、そこで当の本人からふいに優しくされると気持ちが一気に傾いてしまうの、わかる気 ... 続きを見る

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大人だー!

大人の女性じゃないとなかなか書けない(僕のようなオタクに恋は難しい)、良い掌編だと思いました。落とし所も、「たぶん、ラストから決めて書いたのかな」と思うくらい、締まりが良い。僕のこころもうねっちゃう(すみませんw)と言う感じで、そうですね、ほんと、こころの襞が疼くようでした。

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こちらも、じーんときました

お料理の美味しそうな描写といったら! 佐久田さん作品の醍醐味ですね。ダークな課長と、わかっていながら惹かれてしまう主人公、そして新たな「隣人」、もちろん食堂の人々も。キャラクターの描き方、いつもながら秀逸で素晴らしいです。 じーんとくる、ステキな物語でした。

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満月食堂行ってみたいです^^

『みしゆめを ばくのえじきとなすからに』と『無言電話』、両作とも拝読しました。 どちらもお料理の描写がおいしそう! 文章から香味を感じるようで、楽しく読ませていただきました^^ アジの冷や汁ってなんだろうと思って調べてみたら、宮崎の郷土料理なのですね。勉強になりました。あごだしを使っているし、店主と女将は九州出身なのかなと想像したのでした。 入店してすぐの「大柄な女将さん」という伏線の意味がわかると、おお!!っとなりました^^ 名前のつけかたもお見事です。 羽河市、良い町ですね。カズマ君 ... 続きを見る

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胸にグッと…………

小さな穴から覗いたら、どこまでも広がっていく風景…まるでそんな物語。。 もう……今の気持ちをどう表せばいいか、的確な言葉が見つかりません。私の中でいろんな感情がとっ散らかって困ります。あわあわしています。 でも、幸福な読後感……。 後半のヤスさんの言葉「和真君は〜〜……○○が○○たり○○○○を○○○○すると、いつもは〜〜…………」 読んでいてハッとしました。私もこれがあって、自分でもどうしようもなくて、どうしてこんなことになるのだろうと思っていたことの意味がわかりました。 ○が○○ ... 続きを見る

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再生手前の物語

素朴で味わいある献立たち。その食堂に集う人たちを現しているようで、主人公は紛れこんだでなく導かれたと感じました。それを見守るヤスさんはいい味だしてますね。男でも惚れてしまいそうです。タイトルとつながるのは……ネタバレシールド発動。それを記せなくても、ハッピーエンド手前で物語が終わっても、みんな絶対に幸せになるよと獏が伝えてくれています。 別件ですが、不倫シーンの際どい(際どくないのに際どく感じさせる)表現は、自分に無いものなのでドキドキしてしまいました。 それと個人的感覚ですけど、「あ、猫だ ... 続きを見る

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小説情報

みしゆめを ばくのえじきとなすからに

佐久田 和季  202004

執筆状況
完結
エピソード
1話
種類
一般小説
ジャンル
現代ドラマ・社会派
タグ
【三題噺2】, 多様性, 不倫, 恋愛, 性描写あり
総文字数
4,922文字
公開日
2022年07月02日 23:14
最終更新日
2022年07月04日 20:36
ファンレター数
9