ニンジンは皮に栄養があるんです

[ミステリー]

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 T都の東端にある青川区。
 十二月下旬の深夜、錯乱した老婆が国道にて事故死する。
 当初、徘徊老人の痛ましい事故として処理されたそれは、年が明けた後の青川区にて起きた様々な事件事故と無関係にみられていた。

 だが、傲慢お嬢様、前田美理亜巡査部長が嫌々ながら真相究明に乗り出した時、全ての事件は蔦のように絡みあっていると見抜く。
 それは徐々に解けてゆき、やがて隠れていた前代未聞の事件の全容が暴き出される。

登場人物


前田美理亜   青川署交通課の巡査部長。小柄だが怪力で男勝りのお嬢様。警察庁次長の父親の威光を利用し、身勝手な態度を崩さない。唯一の弱点は同じ交通課の白戸主任。





平岩   青川署交通課の巡査。東北の出身で、前田と霊媒体質と天然パーマに悩んでいる。配属早々前田に目をつけられ、手下のようにこきつかわれている不幸な青年





高橋翼   東青川交番に勤務する新人巡査。年齢は平岩と同じだが、大卒であるためキャリアは浅い。人当たりが柔らかく周囲の評価も高い。粘り強く仕事に取り組む。




佐々谷実   佐々谷誠の父親。過去に誠から暴力を受けて片目を失明している。山景荘二○二号室に居住。




佐々谷誠   少年時代から素行が悪く、母親を殺害した前科がある。仮釈放中に青川河川敷で遺体として発見される。





和田   青川署刑事課の警部補。ミングの愛称で呼ばれる巨漢の刑事。屈強だが、優しすぎる性格から、刑事としての適正は低く見られがち。平岩と同じ東北の出身。





黒柳   青川署刑事課の警部。マイペースな直観タイプ。上からの指示を聞き流すきらいがあるため、信用はされていないが刑事としての実績は十分。和田や秋田と馬が合う。




秋田   青川署刑事課。階級は巡査長。科学捜査が得意。優秀だが神経質で、急に激高することがある。前田に対して密かに恋心を抱いているのだが、周囲には気付かれていないと思いこんでいる。





篠博   コンビニの駐車場で事故を起こした老人。前田と平岩の手でおざなりに処理された。山景荘一○三号室に居住。





長谷川信代   国道で事故死した認知症らしき老婆。隣県の桜生館というアパートに住んでいた。母親の名前は勝代。




二葉華   山景荘のオーナー。小柄で童顔。実年齢より幼く見られがちだが、不動産経営者としての人望は厚い。健康食マニアで、積極的に手料理を振舞おうとしてくる。





守重   色黒で鬼のような風貌の老人。長谷川信代と同じく桜生館に居住。





麻村利勝   青川区における現職の代議士。父親である麻村勝成の政界引退に伴い世襲当選。




麻村勝成   麻村利勝の父。代議士を勤めていたが、病気により席を退く。二葉の父親や守重とは古くからの付き合いがある。



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小説情報

ニンジンは皮に栄養があるんです

試作439  sisaku439

執筆状況
完結
エピソード
19話
種類
一般小説
ジャンル
ミステリー
タグ
ミステリー, サスペンス, 二部構成, 事なかれ主義, なんちゃって婦警
総文字数
161,190文字
公開日
2018年09月03日 22:48
最終更新日
2018年09月04日 21:14
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