セリフ詳細

うん、心だ。

この心は、記憶のかたまりでもある。

人間が今知っていること、「知識」なんか、ちっぽけなものだよ。


昨日話した有史以前の「一体」だった頃の記憶さえ、この心はおぼえている。

ヘビやトカゲが好きな人間がいるだろう?

彼は、それらに、かつての自分を見て、懐かしんでいるんだよ。


花が好き、鳥が好き、月が好き、蝶が好きな人間たちがいる。

同じことだ、彼らは、それを愛しているのだよ、かつての「仲間」に郷愁を感じてね。


遠く遠く、過ぎ去ってしまった自分自身をそこに見ているのだ。

作品タイトル:ペシミスティック・サロン

エピソード名:第4話 恋愛について #3

作者名:かめ  soyogo0305

35|社会・思想|完結|7話|11,469文字

考え方, ものの見方, 恋愛, 創作

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「対話」のみの文を書こうとしていたのですが、だったらチャットノベルにチャレンジしてみるか、となりました。
内容は、考え方・ものの見方、思想的なものになると思います。