セリフ詳細

とするなら、その通りだろうね。

だが、なぜその人を好きになったのか、本人は知らないのだ。

好みのタイプがあったとしても、なぜそれが自分の「好みのタイプ」であるのか、知らないのだ。

自分のことであるのに。


そして心は、好意や嫌悪、喜怒哀楽をつかさどっている。憂鬱になりたがったり、快楽に溺れたがったり、いつもピョンピョン飛び跳ねている。

こいつはいつも、何かを探し、刺激を求め、外へばかり目を向けているヤンチャ坊主だよ。


この心が自分のものだと、どうしてきみは言えるのかね。

その心のために、きみは苦しんだり、眠れぬ夜を過ごしたり、よからぬことを考えたりさせられているんだぜ。


心が自分のものであったなら、思い通りに動かせるはずだろう?

作品タイトル:ペシミスティック・サロン

エピソード名:第3話 恋愛について #2

作者名:かめ  soyogo0305

35|社会・思想|完結|7話|11,469文字

考え方, ものの見方, 恋愛, 創作

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「対話」のみの文を書こうとしていたのですが、だったらチャットノベルにチャレンジしてみるか、となりました。
内容は、考え方・ものの見方、思想的なものになると思います。