【戯曲】沈める町

[恋愛・ラブコメ]

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新宿二丁目で荒稼ぎするレントボーイ(男娼)のタカを、心理カウンセラーのユウキが訪ねてくる。ユウキは失踪したクライアントのサラリーマン、ゲンの行方を探していて、かつてゲンに買われたことのあるタカに情報を求めたのだが、タカは挑発と嘲笑をくりかえすばかりで、なかなか心を開こうとしない。
一方、ゲンの妻のハツは、生活のために始めた清掃のアルバイトで、物静かで優しい青年リキと出会う。ハツにはリキが心の支えになっていくが、それを知ったユウキは驚き、リキをハツに会わせまいとする。
タカはリキの自称「同居人」だった。それどころか、一見正反対の性格のこの二人には、さらに深い秘密があったのだ。

心の中に住む、他人。
〈本当の自分〉が見えないまま、それでも人は、人を愛する――。
樋口一葉の名作『にごりえ』を21世紀の新宿二丁目に置き換え、北フランスに伝わる海に沈んだ幻の都市イスの伝説と交錯させた、サイコサスペンス・ファンタジーです。
(以前掲載したものをチャットノベルの形式に改めました。)

*2006年度文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作(優秀賞は該当作なし)

上演記録の詳細はこちらにあります。(舞台写真あります)
https://www.unit-sala.asia/works2/sunken-city/

登場人物

リキ(力) 若い男。

タカ(高) 若い男。リキの「同居人」。

ゲン(源) 若くない男。タカの「客」。

ハツ(初) 若くない女。ゲンの妻。

ナツ(夏) 少女。

リキ&タカ(二人同時に)

ファンレター

第一幕読了

この戯曲は本当に「すごい」としか言いようがないんですが、「活動報告」(今回のと前回の)と合わせて読むと、この物語が未村さんの人生とどれだけ深く関わっているかがわかって作品の理解度が違ってきますね。例えば第八場(10)のラスト、「●を。」の場面。最初読んだ時も、ものすごく印象が鮮明でしたけれど、今回の活動報告を読んだ後に改めて読むと、この短い台詞に未村さんがどれだけの思いを込めたのだろうと考えずにはいられません。 ここ数日、自分もどうも鬱というか、ちょっと不安障害っぽい感じがするせいか、「こうい ... 続きを見る

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第一幕第八場

第一幕第八場は前半のクライマックスという感じ。観客(読者)が(1)の威勢のいいタンカバイによる言葉の雨を浴びているうちに、その雨によって流された土の中から、暗く、痛切な哀しみが浮かび上がってくるすさまじさ。 (3)(悲鳴にならない声を上げて後ずさる)のト書きは本当に見事で、画面がはっきりと目に浮かびます。 この辺りから、物語はある線を越えてしまうんですよね。やっぱり何度読んでも衝撃です。

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新しい『沈める町』!

辛くて悲しい物語だけど、でも大好きなこの戯曲。チャットノベルという新しい形式になったのを機に、また最初から読んでいます。今回読み直しても、やっぱり研ぎ澄まされた台詞のひとつひとつが、心に喰い入ってきます、時にほとんど現実的な痛みをもって。ラストの、悲しみを突きぬけた果ての場所のことを想いつつ、今はまだ前半、更新された部分をほろほろと辿っています。 それにしても、「原作 樋口一葉『にごりえ』」というのがかっこいい!「原作 夏目漱石」とか「原作 森鷗外」って言うより、むしろ「原作 樋口一葉」の方が ... 続きを見る

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小説情報

【戯曲】沈める町

未村 明(ミムラアキラ)  mimura_akira

執筆状況
連載中
エピソード
29話
種類
チャットノベル
ジャンル
恋愛・ラブコメ
タグ
戯曲, 脚本, 現代, 恋愛, 家族, 機能不全家族, 切ない, R15
総文字数
21,634文字
公開日
2021年04月29日 17:56
最終更新日
2021年05月12日 20:00
ファンレター数
3