食べる幸せ嚙みしめて

[ミステリー]

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中学二年生のクラス替えの直後に、大木萌子の平和な日常は崩れ去った。

あいつらから酷い暴力を受けるようになったからだ。

この部屋から出られなくなって、もう五年になる。

ひとりぼっちの部屋で萌子は、いつものように悩んでいた。

夜中に食べたら太ってしまうだろうか?

分かりきった疑問に「太るに決まってんだろ!」と、声に出して自分にツッコむ。狭い室内に虚しく声が反響した。

ふと、姉の事を思い出した。

二年前まで一緒にこの部屋で過ごしていた姉は、体重が八十キロを超えた頃に出て行ってしまった。

部屋に鳴り響くノックの音と共に、意外な結末への扉が開かれた。

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小説情報

食べる幸せ嚙みしめて

大北 猫草  okita_nekokusa

執筆状況
完結
エピソード
3話
種類
一般小説
ジャンル
ミステリー
タグ
どんでん返し, 短編小説, 姉妹, グルメ
総文字数
7,229文字
公開日
2023年05月30日 10:54
最終更新日
2023年05月30日 11:00
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