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[現代ドラマ・社会派]
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日本語には外国語からの借用語があふれています。古くからの漢語に加えて、最近はサスティナブル、インバウンド、アウトブレイク、クラスター、フェーズなど飛び交う日々。 モスクワに暮らす八年生のコーリャも、ほぼ毎日、外来語と戦っていて…。
完結 全1話
2021年05月15日 19:00 更新
登場人物が未設定です
荒野の狼
mika様 「ささやかな戦い」楽しく読ませていただきました。私にとって本作のハイライトは、ラストのパラグラフにあり、そこでは、読者にはガチガチに保守的で古風な人かと思われていたであろうお祖母ちゃんが「祖母は鏡台の前にスマートフォンを立てかけ、礼拝動画を見ていた。」。これは状況が目に浮かぶようで、思わず笑ってしまいました。勿論、本作の主題のひとつである、現代のロシアにおける英単語の流入事情、インターネットの使用状況が描かれていることが学べたことも、読者にとっては得をしたような読後感があります。 ... 続きを見る
返信(4)
南ノ三奈乃
すごく緻密に計算され、構築された作品だと思いました。日本には本当に外来語が満ち溢れていますが、現代ロシアも決して例外ではないんですね!単にアメリカ文化に引かれる若者だけの問題ではなく、それを排斥しようとする人までうっかり英語を使ってしまう。そこに、文化的、または生活的に、じりじりと侵略してくるものの恐ろしさが垣間見えるようで、一種のブラック・ユーモアだと感じました。 最後の神父さんと祖母のやりとりは、その場面が目に浮かぶようで、とても印象的でした。「祖母は肩をすくめ、ふたたび、ため息をついた」 ... 続きを見る
返信(1)
佐久田 和季
この作品、とても緻密に構成されていて深くて、飽きないです。主人公コーリャと友人や祖母の掛け合いがコミカルで楽しく、そしてラストのオチも効いていますね! 途中までコーリャの戦いが滑稽に思えたけど、私達も変わらないなとシニカルな笑いもジワジワきて……。mikaさんの活動報告が副読本のように充実しているので、合わせて楽しむことができました。ロシアには正教徒向けのSNSというものがあるんですね、そこが日本とは違うところで新鮮です。mikaさんの作品はオリジナリティーに溢れていて、知らなかった世界を垣間見 ... 続きを見る
kazi
新作ありがとうございます。面白い!言語に対する造詣が深い師匠の強みが出た小説だと思います。学生の名前がコーリャ、彼が尊敬する上院議員がアレクセイ・・。その登場人物の名前、ひょっとしてあの長編小説から??それは勘繰りすぎでしょうか(^^; 私のカン違い?これからもご活躍楽しみにしています。
ささやかな戦い
mika mikafone