バズるフード

作者 西荻麦

[ファンタジー]

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 栄養抜群、今一番食べるべきものは昆虫食!

 人間たちがそう宣うところを、テレビで観ていたフントウアリのサトウは気が気じゃない。人間たちが昆虫食のことを話題にするたびに、狭い穴の中でおびえる毎日を過ごしていた。そんなとき、ついにサトウは遠い遠い知り合いが食べられる姿を目撃してしまう。
 仲間の虫たちと緊急会議を開くも、楽天家のナツバ、好戦的なハチミ、平和主義のチズコと、個性豊かな面々の意見はてんでばらばらでまとまらない。長老のウメばあさんは静観状態。しまいには無口でクールなトンから「俺は人間に飼われている」という衝撃の告白が飛びだす。
 そんな折、サトウたちの住む落虫町では町おこしのため、まさに昆虫食を推奨する気運が高まっていた。トンが慕う人間・マサトは孤軍奮闘する町長であり、虫たちは彼を説得しようと意思疎通する術を考えていく。
 虫たちの奮闘、人間たちの事情。決して交わらないと思っていた二つの世界が、お互いに認めあい,共存することはできるのか? サトウたちは昆虫食から逃れられるのか?

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小説情報

バズるフード

西荻麦  nishiogimugi

執筆状況
完結
エピソード
19話
種類
一般小説
ジャンル
ファンタジー
タグ
昆虫食, 虫, 人間, コメディ, ハートフル, ドタバタ
総文字数
70,298文字
公開日
2020年05月22日 15:13
最終更新日
2020年06月09日 16:40
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