トレイン、トレイン

[学園・青春]

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楽器ビギナー中学生、無謀にもブルーハーツよりかっこいいバンドを目指す。

第2次バンドブーム前夜、バブル熱で浮かれる1988年。
14歳の墨田少年と松木、高本といった連中はどこにでもいる普通の中学生。ずば抜けて勉強ができるわけでもなく、これといった特徴も突出した才能があるわけでもない。多くの同年代の少年達と同じく、馬鹿でエロくて怠け者。そしてきらびやかなロックバンドの熱に浮かされながらも、心から熱くなれるものがなかなかみつからず、茫漠とした気持ちのままで喧嘩に趣味に明け暮れる日々を怠惰に過ごしていた。

そんな中、墨田と松木はラジオから偶然流れてきた、ザ・ブルーハーツの「TRAIN-TRAIN」を聞く。はじめて聞くブルーハーツの世界に、墨田は一瞬で魅了される。半年後には通例の校内行事「卒業生お別れパーティー」が行われるという。
自らのバンドを組み、このパーティーで、ザ・ブルーハーツの曲を演奏したい。一念発起した墨田は松木・高本と即席の素人バンドを組み、半年後のパーティーの為に猛練習を開始するが……。

バカバカしくもせつない、モラトリアム中学生達の青春遁走曲。

目次

完結 全19話

2024年08月24日 10:34 更新

  1. 第1話 とにかくBOOWYはカッコよかった。 公開日: 2024/07/17
  2. 第2話 ヤンキーのゲンコツは今も昔も痛い。 公開日: 2024/07/17
  3. 第3話 それはBOOWYよりカッコよく聴こえた。 公開日: 2024/07/17
  4. 第4話 80年代、不良たちの憧憬とお別れパーティー。 公開日: 2024/07/19
  5. 第5話 バンドメンバー候補はわりと近くにいた。 公開日: 2024/07/21
  6. 第6話 僕はエレキギターが欲しかった。 公開日: 2024/07/22
  7. 第7話 ドラマー候補はとびきり問題児だった。 公開日: 2024/07/23
  8. 第8話 怪物・ハヤテのコジローはフェラーリのように俊足だった。 公開日: 2024/07/24
  9. 第9話 かくしてバンド名はトレイン・トレインに決まった。 公開日: 2024/07/27
  10. 第10話 3人での初音合わせはあまりにひどいレベルだった。 公開日: 2024/07/29
  11. 第11話 たまには他校と本気のケンカもした。 公開日: 2024/08/01
  12. 第12話 ときには中学生らしくピュアな恋もした。 公開日: 2024/08/05
  13. 第13話 担任の教師もまたクセモノだった。 公開日: 2024/08/10
  14. 第14話 お別れパーティーのビラには致命的な誤植があった。 公開日: 2024/08/12
  15. 第15話 古館はやっぱりすごいやつだった。 公開日: 2024/08/15
  16. 第16話 ドラマーは過去について話してくれた。 公開日: 2024/08/17
  17. 第17話 物語の幕切れはいつの時代も劇的だ。 公開日: 2024/08/19
  18. 第18話 ロックには世界を変えるパワーがあるのかもしれないと感じた。 公開日: 2024/08/20
  19. 【最終話】 僕達は聖者になんてなれやしないだろう。 公開日: 2024/08/24

登場人物

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ファンレター

神にも等しかった

ゆっくりとですが、 ユーモアの溢れる文体で楽しく拝読させていただいております。 地域は違いますがが、作中と同じ時代を生きてきたからでしょうかね。 情景等々がまるでそこにあるかのように目に浮かんできました。 当時の私にとっては音楽で言えば、 作中にも出てくる「THE BLUE HEARTS」を筆頭にして 「COBRA」「THE STAR CLUB」「尾崎豊」氏が神にも等しかった気がします。 いや違いますかね。 当時の彼らが今でも私にとっては神なのかもしれません。 ... 続きを見る

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小説情報

トレイン、トレイン

まもるンち  mamorunchi

執筆状況
完結
エピソード
19話
種類
一般小説
ジャンル
学園・青春
タグ
学園, バンド, ドタバタ, ギャグ, コメディ, 80年代, 関西弁, 長編
総文字数
72,330文字
公開日
2024年07月17日
最終更新日
2024年08月24日
ファンレター数
1