一般小説作品詳細

魔術師

32|ミステリー|完結|32話|179,450文字

ミステリ, 本格, ゴシック・ロマンス, 孤島

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〈これから綴る物語は、三年前の二月に遭遇した出来事です。世にも呪わしい殺人事件の記録であり、世にも美しい少女の素描でもあります。あの島で過ごした短い日々のあいだに、私は彼女を愛していました……〉

平成二十四年二月、都内で暮らす大学生、光田聖は、一通の手紙によって瀬戸内海の孤島〈盃島〉へ招かれる。招待主は実業界の巨星と謳われた老人、青茅伊久雄だった。

青茅伊久雄が亡き母の父――つまりは自身の祖父ではないかと考えた聖は、逡巡の末に突然の誘いを受けいれ、盃島の土を踏む。迎えの者に先導され、辿り着いたのは、青茅の私邸〈神綺楼〉――その屋敷で伊久雄は「龍済」と名を変えて暮らしていた。

聖の目に映る神綺楼は、現実離れした異世界の様相を呈していた。四大元素の名を与えられた四人の孤児、古今東西の珍品奇品を蔵した〈驚異の部屋〉、そこに収められた自動人形、鳴り響くリュートの調べ、ルネサンス神秘思想の妖美な幻影。

青茅家との関係を問う聖をはぐらかし、龍済は招いた理由を語ろうとしない。困惑する聖は、一方で、四人の子供たちの紅一点、美貌の少女、火美子に惹かれていく。彼女が囁いた「あたしはこの世に存在していないの」という謎めいた言葉が聖の心を捕え、不安を煽る。

単なる富豪の豪邸でない、神綺楼が隠した闇を嗅ぎとった聖の前で、ついに惨劇が起こる。

ゴシック本格ミステリ。
     

もくじ

登場人物紹介

光田 聖(みつだ さとし)


語り手。都内在住の大学一年生

青茅 龍済(あおち りゅうさい)


富豪の老人。盃島の豪邸「神綺楼」当主

青茅 瑛二(あおち えいじ)


龍済の次男。芸術家肌の皮肉屋

火美子(ひみこ)


神綺楼に住む少女。十六歳

渚(なぎさ)


神綺楼に住む少年。十六歳

颯介(そうすけ)


神綺楼に住む少年。十六歳

泰地(たいち)


神綺楼に住む少年。十六歳

黒木 孝典(くろき たかのり)


神綺楼の執事格

猫田 六助(ねこた ろくすけ)


神綺楼の使用人

小説情報

魔術師

佐々木俊介  s-mushi

執筆状況
完結
エピソード
32話
種類
一般小説
ジャンル
ミステリー
タグ
ミステリ, 本格, ゴシック・ロマンス, 孤島
総文字数
179,450文字
公開日
2018年09月11日 00:46
最終更新日
2019年09月13日 11:36
応援コメント数
1

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少しずつ読んでいきます

少しずつですが拝見していこうと思います。 ミステリーは好きなので楽しみです。

作者プロフ

佐々木俊介  s-mushi

佐々木ミステリ部
https://s-mystery.net/club/

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