目次
完結 全25話
2021年02月01日 23:21 更新
- プロローグ2020年12月20日
-
◆盟約の魔◆
- 第1話2020年12月21日
- 第2話2020年12月22日
- 第3話(前編)2020年12月23日
- 第3話(後編)2020年12月24日
- 第4話(前編)2020年12月25日
- 第4話(後編)2020年12月26日
- 第5話(前編)2020年12月27日
- 第5話(中編)2020年12月28日
- 第5話(後編)2020年12月29日
- 第6話2020年12月30日
-
◆鋼玉の腕輪◆
- 蒼玉編◆第1話2021年01月06日
- 蒼玉編◆第2話2021年01月07日
- 蒼玉編◆第3話2021年01月08日
- 蒼玉編◆第4話2021年01月09日
- 蒼玉編◆第5話2021年01月10日
- 紅玉編◆第1話2021年01月12日
- 紅玉編◆第2話2021年01月13日
- 紅玉編◆第3話2021年02月01日
- 紅玉編◆第4話2021年01月15日
- 紅玉編◆第5話2021年01月16日
-
◆華燭の因縁◆
- 第1話2021年01月18日
- ◆Interlude◆2021年01月19日
- 第2話2021年01月20日
-
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
- エピローグ2021年01月21日
登場人物
まずは、プロローグだな。
●それ:
…………いいのか? いきなりこれで……。
ま、まあ、一応、神様で……オス、だそうだ。
名前で呼ばれることは滅多になく、通称や肩書き呼びが普通……か。
けったいなことだ。……何?
次の人物が旅立つことになる世界の神様ではないから、なおさらに名前は出てこない?
……うーむ……。
妙な仕事を請け負ってしまったか……。
次だ。
●いい年をした精悍な男:
…………いいのか? ……ん? 作者都合で秘密、出て来ても偽名だけ……?
…………。
……ま、まあ、次だ。
なになに? いい歳をしたマッチョで、魔法じみた能力を持ち、数奇な人生を歩いて来た……と。
日頃蓄積しているストレスの発散を求めて、神の御座所に押しかけて来た、黙っていれば男前……。
……うーむ……。
請け負ったことを後悔しなければいいが……。
気を取り直して。
盟約の魔、第1話だ。
●第三の眼を持つ異相の男:
名前は……また、秘密か。明かすのは別のタイミングで! とのことだが……。
何時になるのか、何時にするのか。……考えてない、ではないことを祈ろう。
魔族、男性、歴戦の勇士。神との契約――盟約に従って、世界の外側に送り込まれた。
以来、ずっと戦い続けている。
難儀な身の上のようだな。吾輩が同情したところで、何も役には立たないが……ま、よかろう。
では、次。
●割り込んだ者の正体:
……諦めた方がいいのか……? いや、請け負った以上、仕事は全うする所存だが。
……さて。
神。何? プロローグの「それ」と同一の存在!?
……神様繋がりで仕事……頼まれ事を請け負って、世界の外側に降臨した――か。
ふむ、世界の外側とやらが気になるが……人物紹介でそこは説明できないか。残念だ。
今回は此処までのようだな。しかし……
大丈夫なんだろうな、この仕事……。
……ふう。
盟約の魔、第2話だ。
●魔族の青年:
第1話の男の若かりし日、だな。共通点は額に第三の眼が在ること。
神の呼子と出会ってしまったことからしても、難儀さは若い頃から、ということらしい。
あまりうまくいっていない親子仲を気にしている。
正式な名前が登場すれば、初めてのまともな仕事になったのになあ……。
次。
●煤けた大男:
…………またか。
プロローグに登場した偉丈夫だな。憂さ晴らしに出たはずだが、妙なことになっているようだ。
基本的な設定自体は、プロローグと変わらないらしい。おっと、種族は人間か。
さて、次。
●珍妙な生き物:
…………。これは……ん? 妙なメモが……?
”このキャラクターは、作者の別のシリーズでウェイトのあるポジションに位置している為、
原則秘密――明かせません!! 詳細に関しましては作中に出て来る情報だけでご勘弁を!
友情出演Aです”
……友情出演A……とな? 何故、出した……。
今日は……ここまでのようだな。寝よう。眩暈がする……気がする……。
……第三話(前編)か。
ん? んん? 新規の登場人物は、無し??
……珍しいこともあるものだな……。
ま、よかろう。――む。メモが挟まれているではないか! どれどれ……
◎鋼玉(はがねだま)について。
一応、異世界の鉱物という設定ですが、名前から類推可能な通り、鋼玉(こうぎょく)……コランダムが元ネタとなっています。
中でも、宝石質(最悪でも、研磨すれば宝飾として価値がつく品質)のものには別の名称がありまして、赤色系がルビー、それ以外がサファイアです。
作中では、紅玉(こうぎょく)……ルビー 蒼玉(そうぎょく)……サファイア ですね。
紅玉には火の力が、蒼玉には氷の力が秘められている、という設定です。
尚、作中の世界においては、蒼玉を名乗れるのは青色系のものだけで、それ以外の色彩は鋼玉で一まとめにされ、原則、特別な名称は持ちません。
…………。
まあいい。明日を待つことにするか……寝る。
第三話(後編)。
……ふむ。またもや、新規の登場人物は無し、と。
ま、退屈もまた良かろうよ。……ふわーあ……。
………………
………………
……………………はて? 何かを忘れている気が……?
む!? この気配――まさか、飼い主か?! もう、戻って来た……!?
い、いかん! この副業を知られるわけには――!!
……(ドタドタ)……
昨日は危なかった……!
今日は大丈夫。玄関にもきちんと鍵が掛かってるからな! 帰ってくれば、解る。
では、第4話(前編)だ。
●母:
……突っ込んでいいと思う。誰の母だ、と。
……魔族の青年の……、ならば、彼女も魔族だな。
ふむ。若過ぎた女……?
彼女自身不遇な生い立ちの持ち主で、中々心を開ける大人に出会えなかった……。
母になるには若過ぎた、ということか? 息子である青年とはあまり上手くいっていない、とは。
●勇者:
……まあ、格好いい名前が出て来るが……。何? 義理の父!?
伝説の勇者で、魔王を討ち滅ぼして世界に平和をもたらしたが……。
難儀な男、というのは解ったが……義理の父……。うーむ……。
●仲の悪い仲間の一人:
村人A……しか、無いのか? つまり、モブAか。……ま、よかろ
●村長:
むらおさ。そう読んで欲しいようだな。……ふむ。
まだ、年若く、長の立場が重荷になることもある男。
出来過ぎた父、先代族長とその親友に引け目を持っていて、拗ねていた。
魔族の青年とはやや感情的な確執がある。
●年下の仲間:
青年とは比較的仲が良い、村人B。若さと実力の低さからいじめられる側になりがち。
●妹:
……この作者は……。……ん? エメル=ミディア。……あるのか、名前……。
はっ! は、初めての、まともな人物名!? そ、そんな馬鹿な……!! ――はっ、吾輩が毒されてどうする!
……こほん。
魔族の青年の妹。若さゆえの天真爛漫さの持ち主。芯も意外としっかりしている。
母の生まれ故郷に来たことと、腹違いの兄が居ることに期待を覚えている。
……(きょろきょろ)……。
よし、誰もいないな……!
第4話(後編)である。
ん?
……………………。
……新規登場人物は、無し……!?
くっ……! 飼い主の目を盗む苦労が、水泡に帰そうとは……!!
愚痴にしても仕方がないが、この悔しさはいかんともしがたい……。
――む!
…………
……行ったか……!
いかんな。このままでは、バレる。吾輩の副業が、バレてしまう……!
悪い人物ではないのだが、表に出して良いものか、困惑してしまう部分もあるし……。
…………
……ええい! 吾輩を探しておるな!? 手慰みに可愛がるつもりだろうが……!
この部屋も危険になって来た、そういうことだな。
然らば、御免!!
……ZZZ…… ……ZZZ……
ゴロリは縁側でのんびり眠っている。
第5話(前編)も仕事なくて、暇を持て余したらしい。
ゴロリは縁側でのんびり眠っている。
……ZZZ…… ……ZZZ……
(そろり、そろりと忍び寄る、縦ロールが一人……)
第5話(中編)である。
……またか、新規登場人物なし……。
楽な仕事でいいのか、退屈な仕事で悪いのか……、やれやれだ。
今回は中編か……。流石に、3話、4話と前後編が続いたから、芸がないと思ったのか?
……ん? 吾輩か? 無いぞ、芸などというものはな。
人間が身に着けるものを、猫が身に着けてどうする。
そもそも、餌で釣らねば仕込めないものが大半なのだろう?
無理矢理覚えたところで、何の役に立つのやら……。
――む! そういえば……飼い主が一時期、やたらと吾輩に妙な事をさせたがっていたが……。
もしや、そういうこと……なのか?! 碌でもないことばかり考える飼い主め……!
まあ、だからこそ、この副業のことも秘密せねばならんのだがな。
とりあえず、明日こそは仕事が在ることを願っておこうか。
第5話(後編)だ。
…………。
…………またか。こんなに新規の登場人物無しで、大丈夫なのか?
いや、仕事が無いことを……いや、愚痴っているな。諦めよう。
吾輩は往生際の悪い飼い主ではないのだから……。
――む!
噂をすれば影が差す、とはな。此処で飼い主に掴まるわけにはいかぬ。
大人しく、退散するとしよう。
……おかしいわね。此処にもゴロリが居ないわ……。
(縦ロールがこれだけ&作者に絵心無しにつき、このアイコンを採用しました(汗))
最近、妙に私を避けている気がするのだけれど……、可愛がり過ぎたのかしら?
元々野良猫で、芸を仕込もうと試している内に家猫になってしまった子ですから、
中々懐いては貰えないのですけれど。……気になりますわね。
爺(じい)は何か知っているようですけれど、はぐらかすばかりですし……。
……あら? 私のノートPC……電源は切っておいたはず……。
……はあ、はあ……、く、苦労したぞ……。
飼い主め、今日に限っては妙にしつこい……!
さて、仕事だ……!
……………………またか。ま・た・か!!
くううっ、吾輩が、どれだけ苦労して――、む!! この気配の近さ……逃げねば!!
……ま、またもや逃げられましたわ……!
ゴロリ、我が家の飼い猫ながら、やりますわね……!!
…………また、ですわね。…………第6話……?
まさか、ゴロリに読書などという趣味が……?
いえ、芸というべきかしら? 仕込んだ覚えなどありませんが……。
まあ、爺に聞いてみるとしましょう。
猫の読書は芸と呼ぶべきなのかどうか、を。
あけまして、おめでとうござりまする!
新年の初仕事は……鋼玉(はがねだま)の腕輪 第1話だな。
さて、あまり期待せずに行くとしようか。
●糞親父:
……やはりな。この作者は……。一応、最速の登場タイミングから抜粋しているようだが……。
まあいい。”友情出演A”だそうだ。初登場時と変わらない、ということだな。
さて、次だ。
●俺:
…………。
(負けだ……気にしたら、負けだ……! そうに違いない……!!)
はっ……、うむ、盟約の魔から引き続き登場している偉丈夫のようだな。
妙な状況に陥っているようだが……。憂さ晴らしが出来るといいな。
次
●花嫁さん:
…………これか。純然たる新規の登場人物だろうに……。
名前が出てくることを願おう。
我が飼い主も、何時か、こう呼べる日が来るといいのだがなあ……。
――む。性懲りもなく吾輩を探し回っているようだな……。
可笑しなことになる前に、去るとしよう。
……また、逃げられましたか……。
折角、鰹節ご飯を用意しましたのに。薄情な猫ですわね……。
――と。いけない。伝言を頼まれてましたっけ。
代読させて頂きますわね。
”第二編、鋼玉の腕輪より先は、新規の登場人物が無い場合、基本、当コーナーは割愛となります。”
ですって。
……ネタ切れを体よく言い換えたような文章、のような感もしますけれど……。
ま、よろしいでしょう。
……あら? もしかして、ですけれど。この伝言……ゴロリの隠し事と何か関係が……?
――んもう! 私には大声を出すなと叱りますのに、
どうして、私を呼びつける時は大きな声を出すのかしらね、ばあやは。
え? お誘いの電話……!? 誰――ええっ?! あいつからって――!!
今日は雨? 雪?? 槍――いや、隕石の直撃が在るのかしら!? こ、こうしてはいられません――!!
……(ドタドタドタドタ)……
蒼玉編 第2話だ。
……飼い主がやけにそわついて家を出たようだが……、まあ、吾輩には関係ないことだ。
仕事、仕事。と。
●私:
第1話の花嫁さん。エリアルド=リングルード。跡取り娘。
戦争に出征し、音信が乏しくなった婚約者と、親が周囲に押し切られて用意してきた許嫁の間で悩んでいる。
心は婚約者に在るが、家や領地の事情まで考えると……、という板挟み。
或る日、気分転換に出て、行き倒れに遭遇した。
……何故だ……。何故、此処までまともな設定が一番最初に出てこないんだ……。
……ふう。次!
●大柄な男:
第1話の俺。…………。
……ふむ。視点が異なるから、ということか? 追加情報も無いようだし……。
次。
●料理番:
館に住み込む料理担当の家人。職人気質で、筋肉質な体つき。
●ばあや:
エリアルド嬢の面倒を見て来た老婦人。家族よりも近しい部分がある。モブ。
●両親:
エリアルド嬢の両親。領主と領主婦人。人の上に立つ立場だからこそ、板挟みになる。モブ。
●いけ好かないちょび髭:
エリアルド嬢の両親が周囲に押し付けられた許嫁。当人も縁談にはあまり乗り気ではないが、断る理由もない。
見た目はナイスミドル。資産家。モブ
……妙に、モブが多いな。次!
●あの人:
エリアルド嬢の婚約者。戦争に出征し、個人的な音信が掴めなくなったはずの人物。
グルンガルドは姓。
精悍な青年で、物腰は穏やかだが、誰も喧嘩を売りにいかない。
蒼玉編 第3話だ。
……ん?
●オライオン=グルンガルド:
第2話のあの人。
……ただの補足か。待たせるようなネタだったのか……? ま、よかろう。
短くとも、仕事は仕事。
さて、今日はどのあたりでひなたぼっこと行こうかな……?
蒼玉編 第5話である!
どれ……。
●執事長:
エリアルド嬢の両親に仕えている初老の男性。モブ。
ふむ。我が飼い主の爺や殿のような立場の人物かな……? 苦労が多そうな気がするな。
さて、次。
●年下の叔父御:
……好きだな、この手の言い方が。作者の趣味なのか??
さてさて。
……友情出演Bにつき、詳細は秘密、とな!?
まあ、叔父というからには、身内ではあるのだろうがな……。
ま、よかろ。
……ふう。
なんでだろうな。大した仕事をしているわけではないのだが……、どうも、ため息をつきたくなるというか。
さて、今日は屋根の上でひなたぼっこと行くかな。
飼い主に邪魔されない、貴重な場所だしな。
一日間をおいて、紅玉編とな。
緩急をつけてみようという腹か? どんな意味があるかは解からないが……。
さて、第1話だ。
●俺:
一応、主人公か……? 蒼玉編から続投している、と。
新しい設定も無いようだな。
次。
●珍妙な生き物:
…………。
…………はて? 何処ぞで見た気がするが……、…………”友情出演C”!?
ということは、別人(?)、ということだな。
ここで述べられる情報は無し、と。…………。
……次!
●宿の親父:
善良な人柄の持ち主。モブ。
以上だな。……ふう。やれやれだ。何をしたわけでもないが、やれやれだ。
そうだな……今日は、台所に行こう。何か美味しいおすそ分けでも期待したい気分だ……。
さて、紅玉編 第2話。
●私(村娘):
村の若い者組の一人。初恋が突然やって来た少女。
……きちんとした名前を用意すればいいのだろうに……。次。
●家主の親父:
村娘の父親。モブ。
今日はこんな所か。さて、往生際の悪い飼い主が来る前に逃げるとしよう。
紅玉編 第3話である!
●化け物:
……うん、まあ、名称に関しては諦めるとしよう。
なになに?
契約によってこき使われてはいるが、花も実も兼ね備えた大物。
けれど、上には上がいた……。
詳細は、読め、ということだな。……吾輩が人間の読み物を読んでどうする!!
次。
●ろくでなし共:
モブ。
次!
●超大物:
……解ってはいても、なあ……。ふう。
…………友情出演D、とな?
見た感じ、中々の苦労人にも思えるが……。
まあ、同情しても仕方あるまいな。
ふむ。此処までだな。
では、じいや殿のおやつを相伴しに行くとするか。
紅玉編 第4話だ!
順調な仕事で何よりだな。
さて。
●長らしい人間:
村長。モブ。
●後ろの子:
……だから、この作者は……。ふう。
魔族の少年。外見年齢は十代前半だが……。
どう足掻いても、自分を縛り上げた人間の男に勝てなかった。
●村人A:
モブ。
今日はこれで終わりだな。では……たまには昼寝でもしていくか。
証拠隠滅、完了! と。さて、何処がいいかな? ベッドの下などは定番だが……。
紅玉編 第5話だな。
●妹ちゃん:
ふむ。『盟約の魔』で登場した女の子だな。
追加事項も無し、と。
次だ。
●村長である色男:
これも、『盟約の魔』で登場済み、と。
……名前ぐらい考えてやればいいだろうに……。
む! 何気に初の皆勤か?! 今の所、休暇が無かったとは! めでたい。
……これで、もう少しまともな仕事だったら、飯も美味かろうになあ……。
華燭の因縁 第一話、だな。
ふむ。この話が最後のエピソードになるのか……。
では、紹介といこう。
●私:
…………。
呆れるよりも前に仕事だ。
10代の少女。生贄になることを志願した。
……なんだ? 妙に重い設定だな。吾輩の飼い主とは違い過ぎる……。
次。
●竜:
…………。
……いや、まあ、何と言うかだな。紹介してよかったのか? 人物ではないのだが。
全長10mを超える体躯、赤黒く輝く鱗、濁った金色の瞳……本編でやるべき描写では……?
ん……?
●屈強な若者:
……なるほど? 何がしかの因果がある、と。話を読み進めれば解るということか??
次。
●村長:
ふむ。少女の父親か。村の過去や立地から苦しい立場に居る人物。
……ん? この設定はひょっとして……?
此処で語るのはよそう。読めば察せる類のものだからな。
●婿:
…………。
まあいい。此処はバラしてしまおう。屈強な若者のことだな。
まあ、立場を変えれば見方も変わるか……。
次!
●男:
…………だから。――いや、我慢だ! 吾輩!! あと少し。あと少し――!
こほん。
やや不遇な生い立ちの魔族の青年。愛されなかったわけではないが、一目を置かれたかった。
子供時代の背伸びを拗らせて、力を奉じ、力に酔うろくでなしになってしまった。
……割と具体的な設定があるのに……名前は……?
……次。
●弟を自称する男:
魔族。異様な能力の持ち主。ピンとくる人はピンとくるかも――知れない。
……それだけか? 他に、読み上げられる設定は無いのか……?
…………はあ。数はこなせたようだが……。
始まるまでは、もう少しまともな仕事だとばかり思っていたがなあ……。
それでも、マシか。飼い主に構われるよりは……はあ。
今日は……interlude……幕間とな?
ほうほう。殊勝そうな響きだが……さて。
●メリア:
女性。元魔術師の賢者。無鉄砲な所がある幼馴染に思いを寄せていた。
…………。
…………な、何があった?! 作者はついに、悪い物でも食したのか!?
――あ。……いや、まあ……こほん!
次、次だ!
●ライド:
男性。力尽きた勇者。勇敢ではあるが、情の強い部分が在り、視野が狭くなりがちだった。
恋愛感情には鈍い方。
……じーん……。まともだ……。なんて、まともな仕事なんだ……!!
しかし。……妙に沈んだ雰囲気を感じさせる設定だな……。
次!
●ラセル:
男性。神官。上記二人の幼馴染。メリアに淡い想いを抱いている。
…………。
これが……幕間……。こんなにまともな仕事が……脇道、なのか……。
……次。
●俺:
来たか。ついに……。まあ、よかろ。今日は気分がいいしな。うん。
男性。剣士。パーティリーダー。暴走する気配を見せていた勇者を討った人物。
重い話、のようだな。
ふむ、次で最後か。
●竜:
巨大な体躯を誇る赤竜。雄。勇者一行に力を貸したが、快く思ってはいない。
……はあ。次回もこんな風にいってもらいたいものだな……。
期待するべきか……いや、諦めの予防線を張っておくか。
ん? 付箋付き……?
”勇者様御一行は、この幕間だけの登場人物です。悪しからず”
……何が悪しからずなんだ??
華燭の因縁 第二話だな。
●父様:
……誰のだ。
ん? 少年の呟きから取ったか……。関係性はすぐに解ったがな……。
まあいい。人間ではない存在、だそうだ。
次。
●少年:
……慣れて来たなあ、吾輩も。それでも、突っ込みたい衝動が消えないがな。
人と人ならざるものとの混血。片親の正体が何なのか――は、読んでくれ、ということだろうな。
健やかに育って欲しいものだが……間違っても、吾輩の飼い主のようにはならないでくれよ。
次。
●彼女:
…………。
……ええと、だな。彼氏と同年代の少女。彼氏の秘密を知って、受け入れたが……。
ふむ。何やら、因果な物がありそうな感じだが。
……はあ。良い仕事が出来たと思えたのは一日しか続かなかったなあ……。
ま、期待とは違っても仕事は仕事。そして、終わりは何時かは来るものだ。
それまで、気長に待つのも一興だろうよ……。昼寝に行くか。
エピローグ……そうか、これで最後なのだな。
名残惜しい……という気分にはならんか。まあいい。仕事だ。
●俺様:
…………、……ん? ”友情出演A”?
ならば、これ以上紹介できる情報はないな。
次。
●神様:
プロローグにも登場した神様。
次。
●主君:
『俺様』の上役。友情出演E。
以上。
年末から始まった付き合いも此処まで。
なんともけったいな仕事になってしまったが……無事、完遂できたことを喜んでおこう。
吾輩にまたがあるかどうかは判らないが――折が在れば、になるのだろうな。
此処まで付き合ってくださって、本当にありがとう!
作者に代わって――、――む!? この気配は……まさか、飼い主か?!
いかん! この副業を知られるわけには――!!
ええい、名残ぐらい感傷的に味わわせればいいものを……!
吾輩はこれにて去る! さらばだ、皆の衆! 是非、この作品を楽しんでくれ!!
それでいい。それだけで十分だ。では――!
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小説情報
短編集:鋼玉(はがねだま)の腕輪
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 25話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- ファンタジー
- タグ
- ファンタジー, 短編, 冒険, 気晴らし, 鋼玉, 腕輪
- 総文字数
- 76,329文字
- 公開日
- 2020年12月12日 13:23
- 最終更新日
- 2021年02月01日 23:21
- ファンレター数
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