『今年も出ないのか、同窓会』
　そんな誘い文句と共に、高校時代の同窓会幹事であり、親友でもある大翔《ひろと》から来る年一回の連絡が、拓海《たくみ》にはひどく苦痛だった。
　しかし、夏も近いその年の六月にセッティングされた同窓会に、拓海は出席を余儀なくされる。
　そこで拓海は、憂鬱の原因であるかつての恋人・深雪と再会して――。

※コバルト短編賞応募作（'14年２月締切分）に加筆修正したものです。
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©️神蔵 眞吹2022.
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