紅蓮の石 八王子城秘話
戦国時代の終わり、赤い曼珠沙華が咲く廃城を行く若者がいた。
小田原北条氏最大の山城、悲劇の城となった八王子城が舞台の青春譚。
中編小説です。
<主な登場人物>
八王子城下の刀鍛冶の少年・榧丸(かやまる)
元刀鍛冶で足軽の竜(後に竜之介と改名)
北条氏照の養女・波利姫(はりひめ)
足軽の林蔵
猛将中山勘解由の長男・助六郎
猿楽師の宗阿弥
下女の小梅
僧形の老人・逍風居士
★史実の流れに沿ったフィクションです。残酷描写有り。
八王子城は北条氏照(三代当主・北条氏康の三男)によって築かれた小田原北条氏の支城。
1590年(天正18年)6月23日、豊臣秀吉の東征軍で、北陸と信濃の大名たち(前田利家、上杉景勝、直江兼続、真田昌幸ら)による北陸支援隊三万五千の軍勢により攻め落とされる。
※参考本は「活動報告」に書きました。
目次
完結 全17話
2022年07月07日 00:19 更新
- 第一話 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)2021年11月08日
- 第二話 月下の倶利伽羅龍(くりからりゅう)2022年07月07日
- 第三話 べねちあんれえすがらす2022年07月07日
- 第四話 林蔵(りんぞう)2021年08月07日
- 第五話 関八州の王の城2021年08月07日
- 第六話 別れの音色2021年08月07日
- 第七話 馬上舞と大身槍(おおみやり)2021年08月07日
- 第八話 八王子城の門番2021年08月07日
- 第九話 薄化粧2021年08月07日
- 第十話 相生(あいおい)の松2021年08月07日
- 第十一話 夜戦(よいくさ)2021年09月23日
- 第十二話 朝霧降る朝2022年06月02日
- 第十三話 初陣2021年08月11日
- 第十四話 二人の姫君2021年09月24日
- 第十五話 守り刀2021年08月17日
- 第十六話 廃城へ2021年08月13日
- 第十七話 紅蓮の石2021年11月09日
登場人物
登場人物が未設定です
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ああ、ついに、やっぱり。 雨月物語の菊花の契りのようですね。 榧丸に幸せなひと時が……と思ったら、やはり。 榧丸があどけなくて純真で真っすぐで可愛くてならないです。 労咳でしょうか(T_T)でも皆の分まで生きてほしい! いよいよ幻想的になってきました。悲しいけど、楽しみです。 戦国の世、みんな、命の火を懸命に燃やしていますね( ;∀;)
もったいなくて少しづつ読んでます。 猿楽師と殿のお話、うっとりします。 真実の愛…… 身分の違いを乗り越えて…… 告げずに戦にも行き…… 皴の一本、白髪のひとすじまで殿が 愛しんでおられるのが伝わります。 1ページごとに掌編が描かれているようで、 素晴らしい完成度ですね!
様々な人間模様が短い描写の中にきっちり書かれていて、 すべての人物が主人公のように浮き立っていますね! 八王子という名はよく聞くのですが、 まだ行ったことがなく、 今回、物語の中で、そこに佇んでいるような、 臨場感があって、北関東を物語の中で満喫しています。 若い許嫁同士の争いの場面、凄く面白かった! 気性が荒い姫と貴公子然とした若武者。 つい、笑っていました。
読み始めたばかりですが、描写が美しく、生き生きしていて、 しかも端的で無駄がなく、素晴らしいです。 もしや、慕い合っている二人がそれぞれの道に? わくわくが止まりません!