エリートたちの宴

[現代ドラマ・社会派]

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 不思議なことに最初ヌメッとした唇の感触が、だんだんと私の躰を痺れさせ始める。
 六年ぶりのキスの味が、私の躰の力をどんどん奪ってゆく。
 社内でしか通用しないエリート意識が、閉鎖された組織の住人の性のモラルを狂わせる。

 中堅電機メーカー早川通信工業の人事部で働く工藤絵里は、おかしいと思いながらも他の部署にはない特権に魅了され、家族のために働き続ける。
 度重なるストレスは絵里の心と身体を蝕み、自分を侮辱した同僚公佳に酷い仕打ちをしてしまう。
 傷心の公佳はこの世を去り、幻影と成って絵里の前に現れる。

 そんな絵里たちの前に毒に侵されていない男が現れる。男の名前は有島航。絵里たちが常識としていた考え方が、航にはまったく通じない。
 人事部のメンバーたちが慎太郎を煙たがる中で、絵里は航への興味が増していくが、他の同僚たちは絵里の変化を認めない。
 果たして絵里は航と同じ世界に戻れるのか……

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小説情報

エリートたちの宴

ヨーイチロ―  oldlinus

執筆状況
完結
エピソード
9話
種類
一般小説
ジャンル
現代ドラマ・社会派
タグ
性モラル, 恋愛, 女主人公, オフィスラブ, 復讐劇, オカルト
総文字数
35,914文字
公開日
2020年12月05日 21:16
最終更新日
2020年12月10日 15:00
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