それは《御使い》という名の奇蹟

[ファンタジー]

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 聖なる退魔の力〈聖光〉を操る主人公を中心に織りなすダークファンタジー。

 聖武僧(セイント)。それは人間と異形の魔物の姿をもつ人外の悪魔《御使い》との戦いのため、ダーマ神教の総本山であるダーマ教皇庁が秘密裏に組織した武僧兵の名である。ダーマ神教誕生以来、千年にもおよぶ両者の知られざる陰の戦いは、いまだ決着を見ていない。
 一日、教皇庁に急報が届く。教圏南方のバスク王国にて【ヴラドの渇き】が確認されたという。
 夜にもかかわらず空が朱色に染まるこの怪異現象は、新たな《御使い》がこの世に誕生したことを意味する。
 報告をうけた教皇庁奇蹟調査局長官のグレアム枢機卿は、聖武僧の一人キリコをバスク王国に派遣し、調査を命じる。
 現地での調査の結果、バスク宮廷での権力闘争に敗れて謀死したベルド伯爵の長子カルマンが《御使い》に転生したのではないかと考えたキリコは、亡父の復讐のためにあらわれると予測し、伯爵の政敵であったジェラード侯爵の屋敷に向かう。
 しかし、キリコが侯爵の屋敷に駆けつけたとき。すでにジェラード侯爵はキリコが予見したとおり、超常の力をもつ魔人に生まれ変わったカルマンによって惨殺されていた。
 血に染められた屋敷内で、キリコとカルマンとの死闘が始まる……。

登場人物

○キリコ

本作の主人公。18歳。通称「聖キリコ」

人外の悪魔《御使い》との戦いのために教皇庁が極秘裏に組織した戦闘集団【聖武僧(セイント)】の一人


○グレアム枢機卿

ダーマ教皇庁の幹部司教の一人

次期ダーマ教皇の最有力候補

教皇庁内部組織の一つ【奇蹟調査局】の長官

○シトレー大司教

教皇庁の幹部司教の一人

奇蹟調査局の審議官

キリコの後見人的存在


○ルシオン大司教

バスク国教会の代表司祭

怪異現象【ヴラドの渇き】を目の当たりにして教皇庁に急報する

○フェレンツ大司教

教皇庁の幹部司教の一人

奇蹟調査局の審議官

大富豪一族フェレンツ家の出身


○カルマン・ベルド

バスク王国の名門貴族ベルド伯爵家出身の青年貴族

国王暗殺未遂の容疑で王国全土に手配犯として追われる


○ジェラード侯爵

バスク王国最大の貴族


○シェリル・ランフォード

バスク王国の貴族ランフォード男爵の令嬢

○フランツ・ランフォード男爵

バスク貴族ランフォード男爵家の当主

シェリルの父

○ヨブ・ファティマ

ダーマ神教の創始者にして預言者

万物の創造主ダーマより救世の啓示を受ける

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小説情報

それは《御使い》という名の奇蹟

田中伽那汰  fdtc959839

執筆状況
連載中
エピソード
42話
種類
一般小説
ジャンル
ファンタジー
タグ
異能バトル, 神と悪魔, 救世主, キリスト教的世界観, 信仰と試練
総文字数
85,462文字
公開日
2018年10月15日 21:53
最終更新日
2019年02月17日 13:57
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