第4回『 NOVEL DAYS 課題文学賞』
 結果発表!! 

 

 

◆優秀賞  （賞金1万円）

眼中のひと
桐乃桐子

 

選評

第４回課題文学賞にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました！　一言で「溺愛」と言えど、登場人物の関係性から溺愛の表出の仕方まで作品によって全く異なり、大変おもしろく拝読いたしました。

　この文学賞は、課題という同じ制限下において作品を紡ぐおもしろさと難しさ、楽しさを、「作者」そして「読者」として、皆さまに感じていただくことを目的としております。大賞に選出いたしました『眼中のひと』は、課題を汲みながら、２人を愛おしさいっぱいに描いていただいた点が非常に好印象でした。長い年月に渡る大きな愛と、それに少しずつ絆されていく心の描写が丁寧で、やさしい世界観に浸らせていただきました。桐乃桐子さん、おめでとうございます！

　次回も課題に沿ったたくさんの作品のご投稿、お待ちしております！

 

★佳作 

指を食う話　南ノ三奈乃

　ちょっとした仕草や感情の揺れが、彼女が今でも彼に溺れていることを思わせます。離れても、時間が経っても、気持ちは消えても、無意識の中に残り続ける愛もあるんですね。

 

シャンス逝く　斗有かずお

　秋野の龍馬への想いの深さ、龍馬の秋野への想いの深さが強く伝わる作品でした。溺れるほどの愛を力に、意志を持って自分の足で生きていく姿に惹かれます。

 

俺の知らない間に彼女が溺愛されていた　西出あや

　推しキャラの愛の囁きって、ドキドキしちゃいますよね！……と思いながら読み進めると、まさかの展開。２人のかわいさが際立つ構成がお見事です！