短編小説「異国の少女A」を公開しました。

とある国からの難民として、慈善団体を通じて日本にやってきた、一人の少女が主人公です。受け入れ先は、ボランティアで難民支援をしている、日本の一般家庭。月日が経つにつれ、少女が今まで育ってきた文化と、日本の文化との溝が開いてゆきます。

文化というのは、当然、好転的なものなのですが、多くの人にとって、それは無意識レベルでの当たり前の行動様式となっています。日本人なら多くの人が共通認識として持っている、時間を守るとか、真面目に働くとか、そういうことも、文化が違えば常識ではありません。

それは、どちらが良いとか悪いとかではなく、そういうものだ、というだけのことです。この短編小説では、難民キャンプという、日本とは正反対にある境遇から来た少女を通じて、そのような、無意識で思っている文化の違いというものを、表したいと思いました。ご感想をいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

2020年 07月29日 (水) 18:02｜コメント（0）