作品数14
総合評価数183
総合PV数54,276

作者ブックマーク

ファンレター

  • 毒親は一生残る

    毒親のことを改めて考えました。 それを事実として知ってるけど受け止める人、受け止めない人がいるのかもしれません。 価値観の押し付けはきついですね。これからの作品も楽しみにしています。全て読みました。

  • 母親に聞いてみたい

    この姉妹の話は、よくわかった。デフォルメは少しはあれど、長女はつらく当たられ、お姉ちゃんとしての自分でいることだけが、家族としていられる条件になる。でも、母親はなぜこうも長女に当たるのか? それは謎だ。妹が、お姉ちゃんは自分のためなら彼氏までひきとってくれると思うほどの自己中心性もよくわかるし、離れる決断は正しい。筆者は、赤裸々に、家族の確執を内面をえぐり出すように描いていて、苦しくないかな、と思った。中途半端に、和解しないところが筆者の持ち味だろう。凛とした奈津に比べ、征二の同情を誘い関心をか ... 続きを見る

  • 悲しすぎる

    早紀は「美しい人生」だったのか?先生に最後に手紙を書きたくなったは、「自分の人生を生きろ」という先生の言葉が人生の最後になって、響いたからなのか? なぜ?がたくさん残る手紙でした。筆者の意図とは違うかもしれませんが、治験の過酷さをこれで初めて知りました。「社会の役に立つ」という大義名分と経済的行き詰まりによって、身寄りのない方々中心に、きっとたくさんの命が奪われているのでしょう。思い詰めた早紀は、警戒心もなくなのか、それとも絶望してなのか、甘い言葉に騙された犠牲者。嘘つきは、早紀なのか、社会なの ... 続きを見る

  • 虐待被害者たちよ、鎖を解いて自由になれ! 自分の足で歩こう!

    読んでいて、つらくなった。望まない妊娠、考えもない出産、子どもを育てる覚悟もないままに、自分の被害感情を子どもにぶつける。しかし、これは小説。実際の事件でもこれと同じようなことがたくさん起きている。唯一、救いなのは、雅が敢然と雅子と対峠したこと。そして、みかぎって家を出て自活したことだ。実際の事件では、それができずに、悲劇のクライマックスを迎える。子どもの虐待死か親殺しか自殺か・・・。雅が主体性をスポイルされなかったことが、この小説の救いでもあり、実際に苦しみのなかにある少女たちへのメッセージか ... 続きを見る

  • この先に期待!

    一気に読み進めました。 親からの虐待ではありませんが、子どもの頃の辛い思い出から気持ちを上手く出せなかったり、自分を守るために攻撃的な言葉を相手に投げかけたりする自分にも重なるものがありました。 育ち直しをしている雅さんがこの先どのように変化していくのかが気になります。

  • マフィンが嫌いになりそうです

    私ごとになりますが、若い頃、お友達とトルコに旅行にいきまして、その際、週に一度だしていた母への手紙を煩わしくて、一度怠りました。すると、遥か遠い日本から、トルコの安宿の電話番号を突き止め、母が国際電話を寄こしました。 あの気持ちの悪い心配の仕方をちょっと思い出し、世の中には、奇妙奇天烈な母親がまだまだほかにもいるんだなあと、改めて感じた次第です。 そして、一緒にいると、こちらが悪いような気にさせられたりもしますので、変だと気付いたら、このヒロインのようにチャンスを逃さず、家をでることを強くお ... 続きを見る

  • 逃げるは恥?じゃないよ

    お母様、怖いですねー。かなり病んでいます。デフォルメされていますが、お受験競争とかに駆り出しているあなた、近いものありませんか? ドキッとするかも。明子も、かなりやられていますが、最後の最後に自分を取り戻す。これからどうやって生きて行くのか、続きが気になります。安易に、明子を救ってくれる王子様を登場させないところが、筆者の愛情かもと思いました。支配から依存に代わるだけでは、明子は救われないから。渋谷をさ迷う女の子たちや、どうしても親の顔色をうかがってしまう人に読んで欲しいです。

  • 愛情の出し惜しみはもうやめようと思いました。

    私も感情をそのまま真っ直ぐに表すのがあまり上手くないから、みーやん頑張れ!って応援したくなりまぢた。 特に、初めて訪れた上野さん宅で、彼方が堪忍袋の話をした時。みーやんったら、ホントは彼方を力一杯抱きしめたいのに、余計なことぐるぐる考えちゃって抱きしめられなくて。そのあとのみーやんの切ない逡巡。自分と重なります。 保育士になったみーやんの話も読みたいです。

  • キリストさまは、今、何処に?

    「どした? 」最初のこの一言にやられてしまいました!高校生らしい溌剌とした雰囲気がよく伝わってきます。作者さまは、うんとお若い方なのでしょうね。言葉が今風で、しかもわざとらしさが全くありません♪そっか、JKってこうやって喋るのね、と、いちいち頷きながら、読みました。キリストさまは、ドアが開けられなくて、表でじっと待っているとは初めて知りました。そして、どこか、チャンスの神様は前髪しかないという話と似ているような気がしてなりませんでした。

  • 薄ピンクのヘルプマーク

    虐待のトラウマはそう簡単には消えません。この物語のヒロインも、作者さまが先に発表された作品のヒロインも、忘れられずに苦しんで、でも、周囲には気づいてもらえず、誤解が広がったりもします。 ヘルプマークがあったら、少しは二人とも、傷みが和らぐのでしょうか。 もしそうなら、赤いヘルプマークは少し違うように感じるので、薄いピンク色のヘルプマークを上げたいなと思いました。サイズも控えめで、赤いヘルプマークの1/10の大きさです。 ヘルプマークの意味は「辛いことがありました。いまもフラッシュバックに悩 ... 続きを見る

  • 涙が止まらない

    主人公の雅の考え方が最初はあまりに黒いので「えっ!そんな返し方あるのか!」と驚いていましたが、雅の生い立ちを知っていく中で、だんだんと雅に惹かれていきました。可愛らしい彼方とのやりとりや、上野、高木の人柄もストーリーを彩って、途中から感動で涙が止まらなくなってしました。文体も軽快で読みやすく、内容も新鮮でかなりオススメです。

  • 辛さを軽妙な筆致で

    重いテーマにもかかわらず、軽やかで、笑えるところも、いくつもあり、書いた方の人生経験の豊富さと優しい愛情が強く感じられる作品んでした。 ヒロインの頑固さが時折滑稽ですらもあり、一生懸命鎧を纏っているつもりなのに、見抜かれてしまう。 見抜ける人は理解者、味方。 長いこと、理解者に恵まれなかったヒロイン、さぞさぞ辛かったろうなと、包んであげたい気持ちになりました。

  • 日向の匂い

    すうーっと読み続けられる小説でした。 焦れる事もなく 先走り過ぎて追うのに疲れる事もなく。 作家の方と恐らく年齢も近い気がします。それとも単純に好きなんですかネ。選ぶ言葉が。 雅 上野 彼方 真弓 ショートカットの女 そして「あの女」の中にも いつかの自分自身 どこかにいた切り取られた自分自身を垣間見ます。 でも高木先生の要素だけはまだ持ち合わせていません。 「愛をあげる、無制限に。」そんな相手にめぐり逢いたいものです。 他の作品ももっと読みたくなりました。 ありがと ... 続きを見る

  • 心はニユーヨークに翔ぶ

    雅と比べて真弓さんは幸せだと思いました。たとえそれが逃避だとしても、場所を変えて見ることで心持ちは変わる。ニユーヨーク行ってみたくなりました。そして準人の存在。こんな風に愛を与えてくれる人と出会えたら、幸せだろうな。そして、時には棄てる勇気。今、トラウマで苦しんでいる人がいたら、勧めたい小説です。辛さのために、自分までおかしくなることはないんだよって。

  • 緑がいっぱいの情景が浮かぶ青春群像

    音読しながら書いたのかなと思える文章、どこにでもいそうな高校生の、どこにもない会話。悩みはあっても底抜けに明るくて吹っ切れてるのは、向いている先が違うからかな。偏差値とか高収入の就職とかに縛られて、疲れたら、読んでみたらいいんじゃないかな?と思いました。

  • 北風のあとに太陽が輝く

    ここまでひどくはないけれど、身近に似た方がいたので、雅さんがどう変わっていくのかわくわくしながら一気に読んでしまいました。彼方君が可愛くて、こんな子どもと向き合ったら、嫌でも素直になってしまうかなと思います。これが雅さんの独白だけの物語だと、かなり痛い話でしたが、彼方君と高木先生の存在によって、救われます。虐待母から雅さんがどうやって脱出したのか、上野さんがどうやって克服したのか、続編があったら読みたいと思いました。