作品数48
総合評価数2,057
総合PV数274,815

作者ブックマーク

ファンレター

  • 未読につき、推論ですが

    そのモヤモヤこそが主題ではないでしょうか。 どこにも「正義」を置かない作品(既存ではありますが)なら、ちょっと読んでみたいです。

  • 初ファンレターです。

    面白いです!

  • 第20話

    山口県観光(”旅“テイスト強め)ルポ、とても楽しかったです! 桐乃さんとるるせさんが、まるで、久し振りに再会した古い友達みたいに感じました。 軽口を言い合いながらも、お互いへリスペクトを感じる眼差し。そうなんです、文章から互いの眼差しを感じるのです。小説風の文体だからでしょうか、鮮やかな情景描写で心情が伝わってきて、あたたかな、そしてちょっぴり心地よい切なさを感じる読後感でした。 「銀河鉄道」のモチーフも心憎いです。人生は旅の暗示がそこかしこに。 「人生、なにが起きるかわからない。たとえ ... 続きを見る

  • 短篇小説のように鮮やかな人生の一コマ

    第19話まで拝読しました。 るるせさんとの交流を描くこの話題は、第15話からだと思っていたのですが、今日ふと、実は「第14話 湯田温泉に行ってきた。」からなのだと気づきました。あの温泉小旅行は、下見をかねてのものだったのですね……桐乃さんの細やかな心遣い、そのお人柄に触れる思いがしました。 第18話と第19話は、今回の一連の作品の中でも特に短篇小説的な書き方でるるせさんとの交流が描かれていて、とても読み応えがありました。桐乃さんの匂うような艶やかな文章によって、るるせさんという不思議な人 ... 続きを見る

  • 第17話

    【こぼれ話】をウキウキで読んでいたら、「……!!」となり、ドキドキしてアワアワして……乙女マインド全開、顔真っ赤に。 ありがとうございます! 私も大好きです!!(公開処刑 笑) 桐乃さんとるるせさんの対談なんて、大興奮ですよ。お二人、実在したんだ~と、なんかふわふわします。 桐乃さんが語る、ご自分の「型」とるるせさんのイメージに、「なるほど」となりました。 私はうまく分析できないのですが、桐乃さんの作品は【没入】型にも感じます。これはあくまで私の印象です。読んでいる時の没入感がすごい ... 続きを見る

  • 楽しい小旅行

    桐乃さんと一緒に、楽しい小旅行をさせてもらったような気分になりました! しかも、かわいい白狐がずっと見守ってくれていたような感じ……(*^^*) 私も「小さいウサギくらいの」亀見たかったです~‼ (何を食べていると、そんなに大きくなるんでしょうか…@@) お疲れになっているのに、ブックオフの看板を見たとたん、元気になる桐乃さん^^ 桐乃さんの眼がきらんと光を取り戻すさまが目に浮かぶようでした。 しかも「大漁」‼ お家に戻られてからの写真で、ブックオフでの獲物(?)の向こうに見 ... 続きを見る

  • 行ってお帰り

    第13話を拝読して、「行って帰ります」「行ってお帰り」という挨拶表現を初めて知りました! 「行って帰ります」には、無事に帰ってきます、と見送ってくれた相手に約束するもの。そして「行ってお帰り」には、無事に帰ってきますように、という送り出す側の願いが込められているんですね。 桐乃さんが出かけるときに、猫さんたちに必ず声をかけるというエピソードを拝読して、日常の暮らしの中に祈りがあるのだなと感じ入りました。(祈りを向ける対象が神仏とか具体的な何かでなくとも) 「言霊を信じている」というお話は、 ... 続きを見る

  • 13話

    「小さい生きものが怖い」……確かに、です。私も、子どもが小さかった頃、やることなすこと可愛いし面白いんだけど、「早く大きくならないかな」とずっと思っていました。 桐乃さんの猫さまたちの画像、つやつやふくふくして安心しきった表情に癒されます。なかなかの器量よしが揃っていますね。ああ、撫でたい……愛情を注がれているのがすっごく伝わってきました。(子猫時代の可愛さの破壊力たるや) それから私は、桐乃さんの「言霊」のお話がとても好きです。 あれこれ欲張らず、ただ無事に帰ってくることができますように ... 続きを見る

  • 言の葉の力

    桐乃さんの作品を読むと、あっ、この感覚わかる!と小さく叫んでしまうことがよくあります。 もちろん、それは私が勝手に「わかる」と思っているだけなのかもしれないのですが……(汗) 今回の第13話、共感の嵐でした。 「小さい生きものが怖い」――小さい生き物はかわいい、でも怖いという感覚。わかります!その命があまりに脆弱に見えてしまい、見ていると「どきっ」とするんですよね(「ですよね」とか書いてしまって、桐乃さんの感覚と違っていたら恥ずかしい…^^;)そういう「どきっ」とする瞬間に出くわす度に ... 続きを見る

  • 第8話 愛してない

    没入感が凄くて言葉を失いました。体温の低い文章のその奥に、ヒロインのトラウマめいたものが無理やり押し込められているような感覚。底に流れているのは、激流のような。そして救いがない中にも、生々しい耽美さを感じてしまいました。 読みながら、「生きるための自傷」という言葉を思い出しました。ヒロインの行為は、まるで自傷のような恋愛みたい。心の痛みを体の痛みに置き換えて、ともすれば乖離してしまいがちな心を痛みで繋ぎとめて。忌まわしい記憶に蓋をして、悲しむことも忘れてしまっているみたいで。 ラストも響きま ... 続きを見る

  • 第8話

    優れた掌編小説というのは、短篇――いや、長編小説をぎゅぎゅっと凝縮したような、ものすごい密度の高さを保つものなのだ……と(『桐ノ匣』は元々粒よりの傑作掌編集ですが)この第8話を読んで改めて感じました。 「いいね!」の星が一つしか押せないのがもどかしいくらいの名作だと思います‼ これは私の勝手な感想なのですが、桐乃さんは虚構のストーリーではあっても、時に自ら傷つきながら書いておられる。でも、決して読者は傷つけない。それが桐乃さんの作品のエンターテインメント性であり、決して読者を置きざりにし ... 続きを見る

  • これは読みたい!

    先ず、久しぶりに小手鞠さんに再会できて嬉しかったです!(南ノは小手鞠さんファンなのです) いつも通りの小手鞠さんと桐乃さんの軽妙なやりとりによって、今回紹介されるのは梨木香歩さん『家守綺譚』。 ネタバレは一切なし、絶妙な匙加減で展開される作品紹介と引用。『家守綺譚』という作品世界の魅力が、ひしひしと伝わってきます。 サルスベリとの種の垣根を越えた恋(?)、野良犬ゴローとのエピソード。…うわあ、読みたい! それから、「この一行のために、この物語を読む価値はじゅうぶんにある」と桐乃さんが ... 続きを見る

  • 第5話『家守綺譚』

    「掛け軸の中の風景は雨、その向こうからボートが一艘近づいてくる」イメージが凄いです、ちょっとゾクゾクきますね。そして「私の精神を養わない」……めちゃくちゃ刺さります。この言葉は、常日頃から自分に問いかけたいです。 こちら、桐乃さんのバイブル的な作品のひとつなのでしょうか。もしかしてユーザーIDのサルスベリはここから……? 主人公が「物書き」「文士」とのことで、ふと、桐乃さんの作品「花のもとにて」を思い出しました。(あの作品、上質な大人の恋愛(BL)で、内容が濃く、匂いたつ文章が快感なのです) ... 続きを見る

  • 番外編

    桐乃さん、こんばんは。 まとめられた番外編を改めて拝読しました。 こういう過去があっての本編。ちょっと融通の利かなさそうな男子にとって、この経験はきっと絶対的なものになるのでしょうね。 似た境遇というのは魅かれ合う大きな要因になります。また、それが全くなければ近付くこともないかもしれません。 でも、もしかしたらこれが世代間連鎖の元の一つになるのかもしれない、などと作品の爽やかさから遠いことを考えてしまいました。 違う未来を創った人も多いはずで、この主人公たちにもそうあってほしいので ... 続きを見る

  • 鳴かずば撃たれまい。自由意志の行使。

    読後に「ひゃっほー!」と唸りました。気持ち良い。 雉って、オスは派手な色をしていて、目立とうとするんだけど、メスって地味な、保護色になってるんですよ。鳥は雉に限らずそうだけど。でも、そのことを思い出しました。 この作品、漫画の第一話的なところがありますね。ここから続けても面白そう。僕はアフターストーリーが少し浮かびましたよー。格好良い。現実でこういう状況のときによくある、「共依存」はけっ飛ばしちゃえ!! ほんと、そう思うので、この作品が代弁してくれたような気分になってます。

  • 続きが読みたい!

    あ~面白かったです~!!! ハラハラしながら、夢中になって読んでしまいました。 喫茶店での短い時間の中に、十年近くの過去とスリリングな未来が垣間見られ、お見事としか。文章も本当に心地よく読みやすくて…… 雉沢先輩のクズ具合が振り切っていて爽快(?)でした。ヒロインが「お〇〇します」と言った瞬間は、新種の「ざまぁ」というか、カタルシスを覚えました。気持ちいい~! 南ノさんのレターと桐乃さんの返信も覗き見て、そうそうそうなのよ~とまた“赤べこ”状態に。 タイトルもいいですね。雉沢先輩の失 ... 続きを見る

  • 雉も鳴かずば

    すごく面白かったです‼ ミステリの雰囲気たっぷりの導入部から、「え、主人公どうなっちゃうの?」というドキドキの展開でした。 そして、「ふっと、〇が〇めた。」ー―あ、わかる、この感じ。でも、果たして相手は主人公の変化に気づくはずもなく――(気づくくらいの人なら、こんな事態にはなっていませんよね…) 元々自分に惚れてきたのだから、永遠に自分を好きでいてくれるに違いないというあの図々しい思い込みはいったいどこからくるのか、でも、いますよねえ……ああいうタイプ。 私も思わず「〇〇〇〇を〇っく ... 続きを見る

  • 傑作は静かにくる

    『桐ノ匣』第7話「これは呪いか祝福か」。 公開とほぼ同時に読ませていただいていたのですが、改めて再読し、頭に浮かんだ言葉が「傑作は静かにくる」…でした。 この作品を読んで、なぜ文章のむだを削ぎ落さなければいけないのかがよくわかりました。「物語」の世界と読者の間に隙間がなくなるんですね…超高性能のイヤホンで音楽を聴くと、「耳で聴く」という感覚がなくなって、「音に身体を包まれるようになる」感覚に似ている気がします。 七塚拓也君との四ツ谷まつり先輩の間には、表面的には何も起こらない。擦れ違い ... 続きを見る

  • ビターな呪いか祝福か。

    こんばんわ、桐乃さん。第七話の感想です。ガリ勉なので僕には刺激が強かったのですが、ガリガリくん(ソーダ味)であるがゆえ、ドキドキしてまじないの匣の迷宮に吸い込まれました!! 女性がだめんずに惹かれる(『第六話』)ように、男子は〈地雷系女子〉に惹かれてしまうタイプの人間がいます。例えば、僕です。「彼女」とは「彼岸にいる女」ということでもあり、そっちに渡ってはいけない。わかってはいるけどその橋を渡ってしまうことが往々にしてあり、それはのろいのようでもあり、でも、本人にとっては祝福なのかもしれません ... 続きを見る

  • 第7話 『これは呪いか祝福か』

    ぼくと四ツ谷先輩との最後の会話が胸に刺さります。 呪いと祝福は背中合わせ。 「あなたのため」とステレオタイプの価値観を押し付けられ、閉ざされていた心。 ある日突然、魂が触れ合うような人との出会いで、景色が変わってしまう瞬間が訪れてしまう。四ツ谷先輩の思い出が魂に刻印されてしまった、ぼく。 諦観にどこか甘美さが滲み出て、まさに呪いと祝福でした。感服。 こんな完成度の高い作品を次から次へと創作できるなんて、マジリスペクトです! 前回同様ハズいポエムのようなレターになったので、こちらに ... 続きを見る