ツエルラコイなる人の警鐘から始まりますが「昔のゲームのオープニングか！」
と突っ込まれそうですね。ここでは、世界が何度も危機を乗り越えてきたことが、
つづくアマダのエピソードでは、やっぱり人間って欲深いなあ、ということがわかります。

自分では魔物との戦闘シーンがとても気に入っています。ここは、会話中心に進める
ロールプレイングゲームというものがあるのですが、それで遊んだ経験を生かしてみました。
そして、なんとしても入れたかったのが、ゴブリンの目を通しての場面です。
ゲームではおなじみのやられ役ですが、彼らには彼らの価値観や歴史があり、その目には
人間など醜く映っていることでしょう。

初めて魔術の描写があります。よりによってベタな火球ですが、文章にすると、そして生き物に
向けて使用すると、こんなに恐ろしいものなのだと気がつきました。

章の最後にリラはようやく復活を果たしますが、慎重派を自称するわりにはバタバタする姿に、
なぜかそそっかしさを感じます。

2020年 11月25日 (水) 22:16｜コメント（0）