『田辺あつみの恋――太宰治異聞』ですが、一旦非公開にしましたので、ご報告致します。
この作品は元々短篇のつもりだったのが、連載中に意外にも多くの方から応援していただいたこともあり、結果として長くなったものです。
ただ、最初が長篇用のプロットではなかったため、読み直してみると、我ながら意に満たない部分が多く、一旦非公開にして加筆訂正することにしました。

もし現在読んでいる途中だったという方がいらっしゃったら、大変申し訳ないのですが、上記のような理由でございますので、何卒お許し賜りたく存じます。

加筆修正がいつ終わるかは、今のところ、正直自分でもよくわかりません。
「人在江湖，身不由己」――これは台湾の偉大な武侠小説作家・古龍の言葉なのですが、私流に意訳すれば、「浮世に在る身はままならぬ」とでもなりましょうか。まあ、人は誰でも日々の生活の中でいろいろな役割を果たしているものですから、なかなか一つのことだけやっているわけにもいかず、難しいところであります。

『神崎将夜はどこか鈍い』は引き続き公開させていただきます。これはずいぶん前ですが、集英社のエンタメ系文学賞で二次選考通過まではいった作品（別名義で、タイトルも変えてあります）で、その後パソコンの中で眠っていたものなのですが、先日読み直してみたところ、箸にも棒にもかからぬというほどひどい出来でもないようなので、若干加筆訂正し、タイトルも変えて公開することにしました。
「田辺あつみの恋」とはかなり雰囲気が違うのですが、こちらはエンタメですので、気軽にお楽しみいただければ幸いです。

今後とも、よろしくお願いいたします。

南ノ三奈乃

2020年 10月31日 (土) 21:08｜コメント（2）