「バイブル・フード・レシピ」の最新話を二話公開しました。
★第4話　聖書の「五大穀物」
★第5話　もしパンを食べられないなら？

今週は、ユダヤ法において「種なしパン」（マッツァー）に使うことが許された「５つの穀物」についてです。
また、近年の教会が直面している新しい課題、グルテン関連疾患の信徒はどうすべきなのか？ という話題についても、女の子たちに話し合ってもらいました。

自然派・オーガニック食品などを紹介する日本の情報サイトで、「スペルト小麦はグルテンレス」とか「古代小麦はグルテンフリーなのでグルテン関連疾患をもっていても食べられる」といった記述があまりにも多いので、びっくりしています。
なぜかわかりませんが、「グルテンが悪いのではなく、アレルギー反応は残留農薬によるもの。古代小麦は無農薬栽培されているので、農薬の害がないため、グルテン関連疾患が起こらない」という主張がすごく多いんですよ。
グルテン関連疾患と農薬・化学肥料の使いすぎによる環境汚染・公害問題は、ごっちゃにしてはいけないと思うのですが……。
スペルト小麦を含む古代小麦はグルテンフリーではない、ということをお伝えできたらさいわいです。
誤った情報で健康被害を受けるかたがでないことを祈ります。

セリアック病については下記を参考にしました。
Beyond Celiac　https://www.beyondceliac.org/
Celiac Disease Foundation　https://celiac.org/
腸内細菌学会　用語集：セリアック病

セリアック病のユダヤ教徒のためのガイド
Celiac: A Guide to Mitzvah Observance, by Rabbi Dovid Cohen (Chicago Rabbillicrzl Council), 2010


キリスト教の「パンとぶどう酒」をいただく儀式というのは、プロテスタントで「聖餐式」「主の晩餐式」、カトリックで「聖体拝領」と呼ばれるものを指します。

次回は、エジプト脱出時に何の麦を使ってパンを作ったのか、という疑問についてトークする予定です。
聖書の「種なしパン」についてさらに深掘りしていきます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

2022年 09月17日 (土) 00:06｜コメント（0）