『有機交流電燈 アーカイブ』に「巨大猫の民話」と題して2話追加しました。
ロシア民話のバユン猫の物語を中心に、プーシキンの『ルスランとリュドミラ』に登場する学者猫についてや、ソビエトアニメでバユン猫がどう描かれたかなどについて書きました。
1940年代~80年代にかけて、ソビエト国内で出版されたヴィンテージ絵本の美しい挿絵も一緒にご紹介しています！
絵本をパラパラとめくるような感じで、気軽にお楽しみいただければうれしいです。

ロシアによるウクライナ本格侵攻が始まってから、もうすぐ1年が経とうとしていますが、終わりが見えない状況でひたすら悲しいです。
昨年中は、わたし自身、ロシアの文学や文化について（たとえ100年前の話題であっても）書くことをためらう気持ちがありました。
今でも、こんな時にこんなの公開して、石を投げられるのではとびくびくしています。
（被害妄想ではなく、残念ながら、実際に国内でヘイトクライムが起きていますので……）

前々からチャレンジしていた≪Мастер и Маргарита≫（巨匠とマルガリータ）、しゃべログで公開していた「『巨匠とマルガリータ』を読む」は一時的に非公開にしてありますが、読むこと自体は続けていて、ついに27章まで到達しました！
ロシア語で書かれている作品ですが、作者ブルガーコフはウクライナのキエフ（現・キーウ）出身なのです。やはり歴史的な経緯もあって、ロシアとウクライナは切っても切れないものだなと日々、感じているところです。

2023年 01月25日 (水) 21:48｜コメント（0）