mika (ID:mikafone)

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書評:ドストエフスキー『鰐』、大幅改稿しました!

「【ブックレビュー】人生は、断片的なものでできている」の「ドストエフスキー『鰐 ユーモア小説集』」を大幅に改稿しました。
もともとは、講談社文芸文庫書評参加のために、『鰐 ドストエフスキー ユーモア小説集』に収録されている「鰐」と「九通の手紙にもられた小説」を中心に、「ドストエフスキーにおける笑い」をテーマに書きました。
今回、講談社文芸文庫という縛りがなくなったので、「九通の手紙にもられた小説」や「貧しき人々」、「カラマーゾフの兄弟」などに言及する箇所は思いきって削りました。
その代わり、『鰐』について1000字ほど加筆したので、タイトルも「ドストエフスキー『鰐』」にすっきり改題。
ドストエフスキーは大好きな作家なので、読み直してまた改稿するかも。

削ってしまった「九通の手紙にもられた小説」については、読書ブログ「真空溶媒」に書いています。2013年の記事なので、現在とは文章のノリが違うのですが、「九通の手紙~」が詳しく知りたかったのに!という方は、こちらをお読みくださいね。
https://mikafone.blogspot.com/2013/01/blog-post.html

Дома новы, но предрассудки стары(家は新しいが偏見は古い)
ドストエフスキーは『鰐』の中で、グリボエードフの『知恵の悲しみ』の言葉を引用しています。名句ですよね。韻も踏んでます。
家は新しい、というのは当時のロシアでヨーロッパ風のガス灯やアパートが次々と建てられていることを指しています。つい最近の日本の国会議員によるLGBT差別発言を読み、高層ビルが立ち並ぶ日本もまさに同じだなと思いました。

2021年 05月23日 (日) 00:25|コメント(0)

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