mika (ID:mikafone)

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活動報告

節分の鬼と豆

『有機交流電燈 アーカイブ』に「節分の鬼と豆」と題して1話追加しました。

五来重の『仏教民俗学』を参考に、節分行事の由来やその変遷を書きました。
『土佐日記』によれば、平安時代はイワシではなく「なよし」の頭と柊を正月のしめ縄飾りに挿していたのだとか。

五来重は、著書の中で日本各地の行事・風習、祠・塚などを取り上げていますが、それぞれ「ちかごろはすたれた」「消えてしまった」「テニスコートつくるのにつぶされてしまった」あるいは「のこっている」「まだまだなくならない」などと書いています。
わたしはこれらを読んで、五来重が執筆当時すでにすたれている行事なら、令和の現在では完全に消滅しているのでは……? と疑問に思ったのです。
だって、『仏教民俗学入門』所収の「正月のオコナイ」は昭和28年(1953年)、「節分の鬼と豆」は昭和44年(1969年)の発表です。どちらも50年以上経っているんですよ。

それで、今回のチャットノベルを書くにあたり、五来重が著作で取り上げている行事やお寺などが現存しているか、可能なかぎり調べてから書きました。
奈良の「陀々堂の鬼はしり」や京都の壬生狂言「節分」などの動画を見つけてですね、50年以上経っても毎年つづけられている行事があると分かり、とても感動したのでした!!
国が無形民俗文化財として登録し、地元が保存しようと尽力していることを知ることができて、良かったです。
法隆寺、薬師寺、吉田神社、廬山寺なども変わらず、節分行事がつづけられていました。

「鬼むかえ」なる節分行事を行っていたという、但馬香住町の前田家というのは調べてもよく分からなかったので(前田家と言うと、大河ドラマでおなじみの戦国武将の前田家ばかり出てくる)、情報をお持ちの方がもしいらっしゃれば、ご教示お願いいたします。

2023年 02月08日 (水) 23:15|コメント(2)

コメントするのは…初めて?でしょうか?僕としては。アフォなのでちょっとだけ?でしょうか?親近感が…あります。申し訳ございません。

僕としても、好みの方なので…。ビックリですよね?僕としてもビックリです。

前田さんは…知りませんが…。

あなたに…初めて?と新しい物語。あればな?と…思います…フフッ。
kochigusaさん、こんにちは。はじめましてではなく、以前にも活動報告にコメントをいただいていましたよ。
このたびはお読みいただきどうもありがとうございます!
kochigusaさんは五来重の著作がお好きだったのですね。奇遇ですね!
今回の記事も、お楽しみいただければさいわいです^^