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エッセイ賞参加作品、「柴犬は月で笑う」

エッセイ賞参加作品、「柴犬は月で笑う」を公開しました。
コロナショックにより、大恐慌以来の最悪の世界経済危機と言われる中、なぜ金融市場はバブルの熱狂なのか?
暗号通貨ドージコイン暴騰をめぐる狂騒、若者たちが投資ファンドに立ち向かったゲームストップ騒動などから、コロナショック時代の世界経済について考える、ノンフィクション・エッセイです。

エッセイ賞参加作品で経済・金融ジャンルは、ほとんど無いので(本作を含めて二作品だけ)、書きながら、誰も読んでくれないんじゃないか…と不安に思ってました。
幸いにも、お気に入りしてくださった方がおられるようで、本当にありがとうございます。

後編で、18世紀の女性投機家たちについて紹介しました。
大恐慌前のアメリカでは、あらゆる階層の女性たちが投機に走っていたそうです。速記者、ウェートレス、主婦、掃除婦、電話交換手、料理人、洗濯婦など…。
女性は家計を預かるため、どの小売業株や製造業株に投資すべきか、夫よりもよく知っていたとか。
1980年代後半の日本のバブル時代においても、実はかなり多くの主婦たちが野村の証券マンに資金を預け、投機フィーバーしていました。
尾上縫は、極貧家庭に生まれ、大阪の歓楽街で働き、建設会社役員の愛人となって複数の料亭を経営しました。彼女の料亭には経済界の大物が訪れ、山一の証券マンは常に料亭に常駐し、毎週夜を徹した降霊術の会を開き、どの株式を買うべきかお告げしたそうです。
いや~、すごい女性がいたものですね!! 社会階級をひっくり返した、まさにカーニバルクイーンですね。カーニバルキングが最後は火あぶりで終わるように、彼女も巨額詐欺事件で有罪となり、破産しています。

2021年 05月30日 (日) 20:29|コメント(0)

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