「バイブル・スタディ・コーヒー　～スラスラ読める！ 聖書入門」の最新話を公開しました。
今週のお題は、
★「創世記」 神の約束
★「創世記」 悩むサライ／ハガルの逃亡と出産

サライとハガルのお話は、前々からよく分からないと思っていました。
だって自分の代わりに別の女性に子供を産んでもらったとして、なぜ母権が産んだ女性ではなく、依頼主に移るのでしょうか？
これって、現代の進歩した生殖医療の代理母出産ビジネスと似ていますよね。
女主人と奴隷の関係だったのが、依頼主と請負人に変わっただけで、両者が契約で結ばれた取引関係であるのは変わらないです。
現代の代理母ビジネスにおいても、依頼主と生む女性の間には経済的・階級的問題があり、産む側が弱い立場であるのはハガルと同じです。
依頼主が生まれた子供の容姿が気に入らず、子の受け取りと代金の支払を拒否したり、産んだ女性が子供に愛着が湧き、依頼主への受渡しを拒否する、などのトラブルが実際に起こっています。
サライがハガルを産む道具として用いたような、「別の女性の母胎を借りる」という考え方は、古代から現在までつづいているのだなと感じました。

次回は有名な割礼のお話です。これもハガルのお話以上に難しい問題ですが、精一杯チャレンジしたいと思います。

2021年 09月15日 (水) 13:26｜コメント（0）