ほっこりショートコンテストの参加作品、「春のエリカ」を投稿しました。
「24時50分、どこかの誰かのモノローグ」という課題に則り、一人称で書きましたが、苦心しました。
一人称で書くのは向いていないように思います。心理描写よりも情景描写の方が書いていて楽しいので、三人称の方が書きやすいです。
最近、開高健の『輝ける闇』を読んで、これは全編一人称語りですが、情景描写がこと細かに書かれています。比喩表現を駆使して。
戦場を歩いている時に、こんな比喩表現思い浮かばないよな、とちょっと思いますが、でも日本語が美しい。
これを読んで、一人称でも形容詞や比喩をいっぱい使った情景描写を書いてOKなのだな、と思いました。

「春のエリカ」の舞台は、北イタリアのドロミーティ渓谷のどこかの村というイメージです。大自然が美しい、素晴らしいところです。
主人公の青年と恋人の女性が出会った音楽祭は、2017年頃の設定。
ヴェローナはロミオとジュリエットの舞台とされる古都で、ジュリエットの家はカップルに大人気の観光名所です。ヴェローナには行ったことがありますが、ジュリエットの家には訪れなかったので、いつか見てみたいです。
パルマはオペラ王ヴェルディの生誕地で、ヴェルディの生家をはじめ、ゆかりの観光名所がありますよ。パルマ音楽院も声楽が有名だそうです。

2021年 04月17日 (土) 23:28｜コメント（0）