今回の『ペルセポネーによろしく』は幸せについて考えてみた時のねじれのようなものを描いています。
好きな人と結婚したのは良いが、相手の感情がこちらに向いていなかった場合、
どんなに良い条件でもそれは幸せとは限らず、
それは双方にとって良いものじゃないんじゃないかというものを長期的な視点で描いています。

また一方で好きでなくても情というものは生まれます。
それはやがて絆となるので、
それが良いかどうかは決断する時ではわからず、
もっと時間が経ってからわかるものも多くあります。

それはジョン・ローという人間が一方で近代金融システムやQEの基礎を作った一方で、
フランスでミシシッピバブルを引き起こした張本人である一連の歴史からも言え、
当時代の人は皆批判をしたけれども、現代の経済学者の間では一定の評価も得ているのです。
それは後の時代になって蓋を開けてみないとわからないという一つの例になるでしょう。
そんな無慈悲な人間という性を描いてみました。
完結したのでぜひ一度読んで見てください！

2021年 09月19日 (日) 00:06｜コメント（0）