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作者ブックマーク

活動報告

アースフィアの戦記の話

自創作の主力である『アースフィアの戦記』シリーズが始まったのは2012年の冒頭で、あるとき自宅でダラダラしていると突然インスピレーションを得たのでメモを取った。こんな内容だった。



世界を描く画素が少なくなって、
粗くなって、
ただ黒いクレヨンで描き殴ったようなヒトやモノばかり動き、
言語が消え、
物音を発している。
私は最後に残った「言語を有する者」として、
世界に色を塗ろうとするけれど、
結局愛する男を創るためだけにその色を使ってしまい……地獄におちる。



当時私は24歳だったので、これをもとに20代前半期の総仕上げとなる小説を書こうと決めた(当時はエンターテイメントをやりたいのか幻想文学をやりたいのかで揺れ動いていた時期だった。今読み返すとその揺れが見事に文体に表れている)。

で、正直にいうとこの段階ではファンタジー戦記をやりたいとは全く思っておらず、知識もゼロだった。軍隊の階級で、尉官と佐官のどっちが偉いのか知らないレベルで知識ゼロだった。
とりあえず参考になるものが欲しいので、本屋に行って買い求めたのがPHP文庫の『戦術と指揮』だった。
ちゃんと資料を山ほど読んで勉強してから書かなくてはという気を起こしたのは2作目『鳥籠ノ国』からだった。1作目『壊れた太陽の王国』は『戦術と指揮』だけを読んで書いた。

教訓。最初に選ぶ資料さえ間違えなければ知識ゼロからでも小説は書ける。

それから『壊れた太陽の王国』のためにブログを立ち上げ、3年後にシリーズ化を決めて『鳥籠ノ国』を書き、それから更にご縁があって3年後の2018年から3作目『月ニ憑カレタ歌語リ』をNOVEL DAYSで書かせていただいております。

この活動報告を読んでくださっている方、小説を読んでくださっている方、本当にありがとうございます。この場を借りて心からの感謝をお伝えします。

2019年 03月24日 (日) 20:53|コメント(1)

アースフィアはこうやって生まれたんですね。読んでる作品のメモやプロット、資料に触れると、また新しい面白さがありますね。これからも応援しています!(^ω^)