AIと歩むディストピア

ラプラスという高度な人工知能が統治する世界で生まれた一人の少年の物語。 ラプラスの設定がとにかくすごいです。まるでできないことがないぐらいに。ただ、わからないのは生命と呼べるのかはたまた感情があるのかというところでしょうか。 彼が慕うラプラスとラプラスに敵対する反AI勢力、そして鍵となる主人公。 ラプラスは物語の各所で主人公たちの思惑を上回っていきます。そのため、次はどうしたらいいのだろうという気持ちに読んでいて思わせられます。 それが物語に引き込んでいくのです。 果た ... 続きを見る

青春ラノベが得意な作家さんが書く注目のＳＦ

人間がAIに管理されていて、AIを倒そうとする勢力が現れる未来のお話というと典型的なディストピア物に聞こえますが、この作品は主人公がAIに恋をしているところでまず捻りが効いています。主人公の思いは今後どうなっていくのか。AIと敵対勢力どちらが正しいのか（「正しい」という言い方はおかしいかもしれません、最終的にどちらに読者が共感できるか、でしょうか）。 和久井透夏先生は、年下だけどしっかり者の主人公と、年上でどこか抜けているけど魅力的なお姉さんの関係を描いたような青春物が得意な作家さんだと思いま ... 続きを見る

SaitoKoumyoujiさん

ありがとうございます！ 今日で最終更新となりますが、どうか最後まで楽しんでもらえますように＞＜