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活動報告

読書会。

 引退した医師のカキクケコ氏。
「どんな本にしますか。」
 旅行社の営業マン。メガネっち君。
「刺激的な、グーッとくるような読みやすい本はないですか。」
 化学会社の支店長の禿リッチさん。
「春本でっか。しかし、読書会として読むべきものですかな。読むより、することですがな。」
「そらそうや。会として読む以上、私は目録を作っていますから、あんまり卑猥な本は反対です。」
 こう否定したのはカキクケコ氏であった。
 メガネっち君はバス旅行の添乗に行って、何か愉快な話題はないかと思案していたが、検討す間もなく反対されたので、あっさり諦めてしまった。
すると、公務員のバリバリ氏は静かに言った。
「お医者さんは、あんまり異性を意識しないからでしょう。」
「そんなことはないよ。美人の患者さんが来れば、楽しいですよ。でも、あくまでも仕事をしているのですから、感情を抱くことはないですね。」
「そんなものですかね。」こう言って、禿リッチさんは首を傾げた。
「知り合いの産婦人科の医師はね。よくストリップ劇場にいってますよ。仕事と趣味は違います。」
「そんなものなのですかね。」と一同は考え込んでしまい、次回は『罪と罰』を読むことになった。

2016年 12月24日 (土) 13:40|コメント(0)

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